MIU404
七話を鑑賞。
トランクルーム内に遺体があると通報。
その死体には猫砂がかぶせられていた。
一見自殺のように見える状況だが、志摩と伊吹は他殺と考える。
一方、結婚が決まった息子の両家顔合わせに出席するため会場に向かっていた陣馬の目の前に指名手配されている男性が横切る。陣馬はあわてて、その男を追いかけるのだった。
実際に深刻化してるトランクルームで住む人が急増している問題を取り扱っている。
そのトランクルームには時効をひたすら待つ強盗犯、家出少女、嫁と喧嘩した男。
今回の主題『現在地』
それぞれが今の現在地は間違ってないか?というメッセージと私は解釈する。
毎度毎度、感動されっぱなしの本作ですが
七話のすごいところは犯人を捕まえた後のエピソード。
普通の刑事ドラマだったら捕まえたシーンあって、主人公が少し事件振り返って終わり… なんですが
MIU404は10分を残し
その10分で
トランクルームに住む人々のこれからをしっかり描いていたし。
陣馬の息子の結婚の両家顔合わせのエピソード、九重と父親の関係、桔梗の家の盗聴器の行方、謎の売人と・・ 七話は他の回に比べたらバタバタした感があった、だがこの何個もあるエピソードを早足でお届けすることなくしっかりと丁寧に見せきた!
普通のドラマだったら少しおろそかになるし、回収し忘れるエピソードがあってもおかしくない。
あの「あなたの番です」ですら何個か回収できてないシーンありましたよ。
もうあっぱれとしか言いようがない。
後個人的に七話が陣馬と九重に人物像を掘り下げた内容だったこと。
陣馬の家族。そして九重の家族。
特に九重の父親がなぜ息子を機捜に送り込んだかを聞くと
『私の息子だということはひとつの不幸です。気を使ってゴマをする人間もいれば、目の敵にする人間も出てくる。そのうち自分の立ち位置を見失う。流されずに己の道を探せるようになってほしい。そんな親バカです』
めっちゃ良い親父さんじゃん!
息子をコネでゴリゴリに入れた嫌な人間かと想像してたら、真逆の人物でしたー!!笑
またしても野木先生の猫騙し演出!笑
でも、これは気分がいい猫騙しだ!
陣馬と九重の信頼関係が急速に強いものになっているのが嬉しいよね〜。
陣馬が両手顔合わせで着るスーツ、九重がアドバイスしてるオープニングからほっかりしちゃった。
何より岡田健史さんがめちゃくちゃ味が出てきた!
このドラマで間違いなく何かを掴んだぞ!
菅田将暉もここにきて存在感を増してきた。
この謎の売人と第四機動捜査隊がどう交わるのか現時点で全く想像がつかない!
それに加え桔梗の家の盗聴をつけた組織は何者なのか?
野木先生のことだから単純明快なロジックで繋ぎ合わすことはないだろう。
ワクワクが止まらない!