2.0
出演者 3.5
ストーリー 1.0
演技 3.0
映像 3.0
エール 第41話
裕一が大将のことを「いじめっこ」と評したことを
私は忘れていない。
正義感がある芯の強いヤツのことを
福島の方言では「いじめっこ」と呼ぶのだろうか。
大将が裕一に「東京に行け」と言ったことを
私は忘れていない。
「家族を養わなければいけない」のは当時の裕一も同じなはずで、
あの時の大将は若気の至りだったと反省したのだろうか。
それより何より、
裕一が家族に後ろ足で砂をかけて上京してきたことを
私は忘れていない。
故郷の友人との一連の会話をもってしても、
裕一に家族を思い起こさせることはできないのだろうか。
このドラマは記憶力が邪魔しちゃう。
いや自分の記憶力なんて衰え始めてかなりたつんだけども
それでも、なまじ覚えているばっかりに「えっ」となる。
刹那的に日々一瞬一瞬を楽しめるかたが羨ましいですよ、
なんて薄っぺらいことは言いません。
朝ドラなんだから、
主人公の成長を視聴者が一緒になって体験できる
日本で唯一のドラマスタイルなんだから、
誰よりも制作陣がしっかり記憶しとかんかい!と言いたい。
それに比べて双浦環はすごいよ。
10年以上前の少女との邂逅を父ちゃんまで覚えているんだから。