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失敗はだれにでもあるが
失敗から学ぶ人間は少ねぇ

逃げんなよ、
自分の心から
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裕一の職場の先輩・鈴木の結婚が決まった．
相手は、初めて連れて行かれたダンスホールで見かけた女性．
とまどう裕一に、「あのぐらいがちょうどいい」と
鈴木が指差したその女性だった．

思い出した裕一はこの出来事を、意図しないまま
二人の前で口にしてしまう．
当然女性は気分を害して一悶着．

この顛末に、支店長の落合（相島一之）が裕一にささやいた言葉が上．

言葉の意味をそのまま受け取れば教訓めいた話．
人は成功からよりも、失敗からこそ多くを学ぶものだ．

とはいえドラマの中ではこのセリフ、奇妙に浮いて見える．

文脈に照らして意味が通らないわけではないが、
むしろ支店長が支店長ぶるためのセリフに聞こえた．
人生の先輩ぶる、とでもいうのか．

支店長のキャラクターは、必ずしも尊大な人間ではなく
むしろ世話好きのいいおじさん．
ちょっとドジな、愛すべき上司とでもいったところだ．
そのためこのセリフのズレ感が妙にハマった．

相島一之のキャスティングが効いていた．

いろいろできる俳優さんな気がするので
もっと活躍の場を与えて欲しい．