5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
捨ててよ、安達さん。 第3話
安達家にある要るのか要らないのかわからないモノモノたちが安達さんの夢の中に出てきて「捨ててよ、安達さん」とコミカルに詰め寄る。
要るのか要らないのか…捨てるのか捨てないのか、輪ゴムやレジ袋たちたちが所有者である安達さんに存在意義を問う。断捨離ブームの今に
ふさわしいドラマ。
いっそバッサリいってくださいと介錯をお願いに来るモノたち。思いっきりファンタジーなんですがセリフに血が通っていて生々しい。
モノたちの声なき声が聞こえてくるようになり、断捨離が進む進む。
ドラマの中に「同情するなら捨ててくれ!」などとさりげなくセリフにぶちこまれる安達さんいじりもおもしろい。
今回も夢の中に出てくる正体不明の少女とのやりとりでも。
安達さんと同い年と言い張る少女に
「だって童顔じゃん。子供の顔じゃん」というと、
「自分だって子供の頃から同じ顔してるじゃん」と少女。
大御所の域の女優・安達祐実に向かってこのセリフを言うのは
いろいろすごい。
第3話では「あなたになぜ捨てられなきゃいけないのか」と抗議したいと高校時代に使っていた初期型携帯(加藤諒)が登場。
「捨ててよ」ではない新たな切り口で携帯が安達さんを詰める。詰められた安達さんも反撃する攻防が文学的であり、哲学的でもあり。
携帯:20年近くとっておいたわけですよね。なんでとっておいたんですか。
安達:…忘れてたから。
携帯:…ひどい。使うとか使わないとかじゃなくて、思い出の品じゃないですか。忘れられるのって悲しいんだよ。
毎回毎回モノたちの切ないセリフが刺さり過ぎる。
次回はどんなものが安達さんの夢に出てくるのか。
ゲストは片桐はいりさん!