5.0
出演者 5.0
ストーリー 4.5
演技 4.5
映像 5.0
やめるときも、すこやかなるときも 第9話
過去のトラウマで恋愛ができない家具職人壱晴と家庭に問題を抱えた奈緒の物語が軸だけれど、最終回直前にして、ものを作るって何かということを痛烈に放り込んできた9話。
これまでも家具作りの葛藤や声がでないことや心理的な壁とかいろいろあったんだけれど、奈緒が壱晴を開放したことによって、壱晴はトラウマ要因だと思っていた部分が取っ払われて、ただ家具を作ることに向き合った結果、より追い詰められ、やっとその答えにたどり着く。
一方でもう8話は別れる覚悟で壱晴のために来たであろう奈緒は、離れても、カタログ作りにより真摯。何気ない打ち合わせのシーンで、いいものを作ろうとする静かな気構えが描かれる。
何かを作る苦しみになんで人間は挑んで、そしてたどり着いたら満たされるんでしょうね。
それでもやろうとしてしまうのは作りたい人たちの運命のようなものなのかも。
このドラマ、プライムでやってくれてもよかったんじゃないかなあ。いろんな見方ができるいいドラマ。