4.0
出演者 4.0
ストーリー 3.5
演技 4.0
映像 4.0
麒麟がくる 第1話
大河の定番、戦国ものが戻ってきました。しかも動乱のド真ん中、あの本能寺のもう一方の主役・明智光秀が主人公ということで、いやでも期待が高まります。
裏切り者の汚名を歴史に残すことになった光秀ですが、権力欲にまみれているイメージはない。むしろ教養も厚い知将で、人柄としても義に厚い感じをもっていましたので、今回のセレクトは個人的にも大歓迎。
ただ、初見の感想を言うと少しスカスカで、歯ごたえはいまひとつでした。でもこれは、前作の『いだてん』の作り込みが異常に濃かった余韻だろうと思ってます。
脱線だけど『いだてん』はすごいドラマだったと今も感じてます。
話を『麒麟が来る』に戻しますが、作画がとても特徴的。
武将の衣服などがとてもカラフルで、爽やかな華やかさもあります。
中世日本のイメージに一石を投じたい、という制作側のメッセージを感じました。
植物などの天然染料でもかなり鮮やかな色は出せると思うのですが、実際にどうだったかということよりも、この絵作りが今後にどう生かされていくのかに注目しています。
キャスティングも、とてもいい感じ。
若き光秀=“萬平さん” と見るのも悪くない。
本木さんは綺麗すぎて道三のイメージではなかったのですが、見ているうちに納得させられるものがありました。
これから信長を演じる染谷さんがどんな役作りをするのかが、楽しみです。
明智光秀の前半生は謎に満ちているということですから、ドラマとしてもかえって描きどころになる、と考えていることでしょう。
今後の展開がたいへん楽しみです。