何かが特別いい！って訳ではないのにすごく心地よかったドラマでした。
ショッピングモールで演奏していた真於先生のバイオリンを聴いて入会した大人のバイオリン教室で出会った年齢も性別も入会した動機も全く違う3人が交流を深めていく物語。

アラサーで婚約者に捨てられて、そりゃ卑屈にもなりますし、大学生の彼氏とはどうしたって年齢差は縮まらないし、長いこと姑に気を使って神経すり減って、でも体調不良で休みたいって口が裂けても言えない主婦の気持ちも痛いくらい分かりますし、この歳で自分をさらけ出していい仲間に出会えるなんて奇跡なんですよ。
ずっと兄のそばでお兄ちゃんの彼女素敵だなぁってみてきた人が兄貴に捨てられてってなったら若気の至りでもなんでも行ってしまうと思うし也映子とは年下なのにそんなこと気にならない、だけどどうしたら也映子の不安を埋めてあげられるか分からない。好きだけじゃダメなの？何がダメなの？って。悩むよね。

でも3人の関係が良くなるほどにバイオリンの音色も良くなって素晴らしいものでした。

也映子がボケて幸恵さんが乗っかり理人君が突っ込むのかなんかいいんです。普通、3人の関係で2人が恋愛関係になると幸恵さんの立場にあったら自然消滅になると思うんですけど、也映子も理人も幸恵さんを大切に思っているところが私はとくに嬉しかったです。