あー愛おしさが溢れたー!
今クールベストかなーまだ俺の話は長いと悩んでるけど。笑
それぞれが三歩進んで二歩下がっていく感じが好きだった。
それでも着実に前には進んでいってる。
人生ってそんなもん!
変わるきっかけになる出会いや選択や行動は色々あるけど、いきなり何かが抜本的に変わり進んでいくわけじゃない。
積み重ねて、思い悩んで止まったりしながら、それでも徐々に前進し理想ができたりそれに近づいていけたりする。
それぞれの立場や背景の中で、本当に色々あったけど、それらを踏まえて最終的には色んな見えない壁を乗り越えて「何事も好きだから続いていく」っていう答えを信じられるようになって、今を自分がどうしたいかをもとに生きていくことを選び、そこにそれぞれの偽りなき愛が共存し合っていくのが最高だった。
これこそ究極の人間愛。
純粋に嬉しいことで喜び合えて楽しいことで騒ぎあえて悲しいことで涙を流し合って悔しいことで怒り合う。
こんなに喜怒哀楽がちゃんと共存し合って、どんどん愛が深まっていく理想郷みたいな関係を作れる作品なんてそうそうない。
理想郷と言いながらも、物凄く現実味があってそう遠くはないものとして見ていられる感じもよかった。
中盤においては、あらゆる事象における変化や機敏を、過程含めて物凄く丁寧に描いてるからこそひしひしと全てが伝わってきた。
これが人間だと言わんばかりに!
あらゆる感情むき出しで、ギリギリの中を色んなことに悩まされながら本気で生きていく。
強烈に痛々しいのが、人間的で愛おしくてよかった。
こんな関係を、大人になってから色んな立場環境年齢で作れるんだという希望を見せてくれた。
また、主軸における恋愛模様については、終盤に向かうにつれて「好き」のその先にお互いが求めているもののズレが生まれていく。
恋愛においてお互いに求めているものが異なっていて、話し合ってもいないのに自分の中で勝手にいつか終わってしまう未来を想像してしまって、そこにそれぞれの想いは置いてけぼりになって歪みが生まれていく感じもなかなかにリアルだった。
恋愛において未来にも今の状態が続いていく自信がなく、年齢差が8歳もあることに負い目を感じている也映子は好きすぎるからこそいつか切れてしまうかもしれない理人との関係に悩むことになる。
一度進んだら戻れないのに、その覚悟を持って付き合ったであろうに、いざ付き合ってみると終わりを考えてはゆるい繋がりに戻りたくなる。
これは拗らせてるようにも捉えられるが、ただただそれだけ好きで繋がり続けていたいということだけ、その想いがとてつもなく強いだけだった。
強烈な愛は永遠の愛を確約されないとすぐに終わりを見てしまう。それだけ也映子にとって恋愛は怖さの伴うものなのである。
そこに対して理人のあの男らしさね。
あれでどれだけ安心できたんだろう。どれだけ救われたんだろう。
あれがあったから也映子は自分に素直になれたし自分を信じて自分の今に正直になっていいんだと思えたんだろう。
あのシーン本当にやばかった!
視聴者代表幸恵さんのわちゃわちゃも半端なく最高でした。笑
そして幸恵さんの無意識に募っていく我慢は、それを隠していることに自身が気づいていても気づいていなかったとしても、見ていて辛いものがあった。
好きだからこそ近づきたいし、その人のためになりたいし、ありがとうを言われたい。
それなのにやることなすことが、その反対に向かっていき、空回りしている状態になってるように感じてしまう。
挙げ句の果てにはカラ元気で何とかその場を取り繕うことで、自分を保つことになる。
そうさせてしまう方がダメなのは言うまでもない。
そんな幸恵さんも、幸せに向けて解放されていく最終回はたまらなかった。
あのシーンは泣けた。
眞於さんが柔らかく抜け感のある雰囲気なってたのもめっちゃよかったー!
でもしっかりしてるところは変わらない。
もう全てがよくて色んな想いが溢れてくるドラマ。とても愛おしかったです。