最終回の4人の演奏でボロボロ泣けた。
自然と涙が出てきた。
様々な苦悩を乗り越えて、手紙で聞いた人にあんなことを言われて、それでもなお、4人で演奏することに誇りと楽しさを、そしていつまでも夢を捨てずに持ち続けて演奏し続ける。
それだけでもう感動しました。
別府さんの言葉で、家森さんもすずめちゃんも異常になったって言葉があったと思うけど、世間一般やと逆なんですよね。
家森さんが働くようになるのも、すずめちゃんが資格のために勉強するようになるのも、世間一般ならアマチュアで演奏しているよりもよしとされる傾向にある。
でも自分らしくはないし、自分に正直じゃない。
カルテットが伝えたかったことの1つとして、
何でみんなやりたいことをしなくなるんだろう、何でみんな大人になっていくんだろう、それがよしとされるんだろう。
逆に好きなことをやり続ける人が何で受け入れられないんだろう。
彼らはおかしくなくて、それでいいんだよ、本当はそれも受け入れられるべきなんだよ。
生き方や幸せは、「みんな違ってみんなでいい」でよくない?
みたいなことがあったような気がする。
手紙。
煙のくせに何でやってるんだろうという言葉。
世の中の多数派は、こんな人たち。
それが最後の演奏に来ていたお客様を見てもわかる。
でも好きなことを好きな人とやることに果たして理由なんているのか。
自分のために、自分たちが楽しむために、またあわよくば立ち止まって聞いてくれる人を楽しませるために、何か感じ取ってくれる人のために、好きなことをずっとやり続けることに理由なんていらない。
やりたいからやる、でいいじゃんっていう当たり前のことに気づかせてくれたドラマ。
毎回ユーモアのある始まり方もよかったし、色んな人が共存して受け入れられる生き方と幸せの多様性(ダイバーシティ)が肯定されているのを感じれたのもよかった。
いちいちみぞみぞさせられて細部までおもしろかった!
果たしてこんな4人がドラマでなく現実にいたらどうだろう。
ここまでみんなが受け入れていたか、と考えたらおそらくNOじゃないか。
好きなことを好きな人とアマチュアでもいいからやり続ける人にスポットを当て、愛おしい存在に作り上げた脚本とキャストが素晴らしすぎました。
いやでも、こういう風に受け入れられるべきなんですよ本当は、というのは切に伝え続けたい。
そして自分も好きなことをして、他者を喜ばせたい。
P.S.
坂元裕二さんの脚本がやっぱり好きだ。
簡単にハッピーエンドにさせないところとか、言葉選びとか、行間とか、現実を見せてくれるところとか、それが非常に考えさせられるところとか、展開が読めないところとか…色々ハマる。