3.5
出演者 3.5
ストーリー 3.5
演技 3.5
映像 3.5
下町ロケット2
華々しいロケットからGPS制御の農業機器へとシフトする佃製作所.
わかりやすい大空の夢から、やや地味とも思える身近なIoTに移行したのは社長の先見なのかも.
ドラマとしては1stシーズンと同じでワクワク&ヒヤヒヤ.見ていて飽きない.阿部寛も好きだし、脇をいい味の俳優さんたちが固めている安心感もある.
一方で現実の日本の産業を見ると、以前ほど楽観できる状況ではないのかも知れない、とも思う.日本経済の底力を「下町の町工場」に託せる状態なのかな、と.
産業の中心がモノ作りから情報産業に移行する中で、佃品質的モノ作りの威力は、もう幻想かもな、という思いも禁じられない.いま経済をリードするのは情報産業のプラットフォーマー.そこに割って入れる日本企業はなく、その芽を育てることもして来なかった.
現実のビジネスが世界から大幅に遅れをとる中で、モノづくりの古色蒼然としたロマンをいつまでも抱いていていいのかな、とも思ったりする.
最先端のビジネスシーンで、佃ロマンが炸裂するようなドラマも見てみたい.