5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
木更津キャッツアイ
主人公の岡田准一演じるぶっさんは、余命宣告を受けた若者です。ストーリーの主軸にそういう重たいテーマを持ってきているのですが、ぶっさんは孤独や恐怖や不安に打ちのめされ深く悲しむ暇すら与えられずに、馬鹿で愛すべき仲間たちや町の住人たちとのトラブルに怒濤のように巻き込まれていきます。この作品を見て、高杉晋作の「おもしろきこともなき世をおもしろく」という言葉を思い出しました。なぜなら我々ドラマを観る側も、あまりにストーリーに没頭してしまい、「ぶっさんに余命がある」ことを忘れてしまうからです。つまりこれは何か、「自分自身に悲しむ暇を与えるな!」というような人生訓のメタ的な啓示のような気がするのです...