映画のストーリーを先に見ていたので、このお話がドラマ化と聞いた時正直、連続でやるとどうなるの…！？と、全く想像がつかず見始めた作品。

しかし、どの俳優さんも演技派ばかり！
広島人の私から見ても、どの俳優さんも広島弁がとても上手なのです。
丁寧に方言指導されており、違和感がなかったです。
それゆえに、よその人からしてみたら、とても訛って聞こえていたかもしれませんが、地元からの評価はとても良かったです！

戦争という重いテーマがあるにもかかわらず、主人公を支える周りの人物たちがとても魅力的で、
径子役の尾野真千子さんや、幸子役の伊藤沙莉のユニークな掛け合いもププっと思わず笑ってしまうものが多く、
毎回ドラマを見る楽しみの一つになっていました。

そして、二階堂ふみさんの演じたリンさんの役はとても切ない役で、昔好きだった人と再会してしまう場面は心がギュッとなりました。
視聴者の中にはそんな心の奥に閉まっている思い出がよぎってしまった人もいるのではないでしょうか（私もその一人です）。

ちょうど広島では土砂災害などが起きてしまった直後の放送だったこともあり、
最終回の現代パートで、さりげなく入れられた広島の人を気遣うセリフも印象的でした。

過去と現在の広島に勇気を与えてくれた作品です。