コメディ色の強かった第3シリーズも最終回。てっきりうまいこと時系列をずらして卒業までやるのかな?と思ったら、きっちり2学期だけで終わってしまった。この後スペシャルで卒業のエピソードをやるみたいだけど。卒業式がない金八というのも寂しいが、それでもこの第3シリーズはなんだかんだで全部おもしろく見てしまった。ファンの間では黒歴史扱いされているけど(桜中じゃないので気持ちはわかるが)、決して黒歴史なんかじゃない、おもしろいシリーズだったと思う。
第1、第2シリーズでもあった、金八と武田鉄矢の出会い!(合成)リアルタイムで見たことなかったので調べてみたら、残念ながらこの第3シリーズまでしかふたりが同時に出演するシーンはないらしい。どうせならずっとやってほしかった、金八が武田鉄矢を褒めるシリーズ。あ、お姉ちゃんの役で松下由樹が出てる。とってもかわいい。
第3シリーズでちょっと重要な役どころにもなってる、裕子の父親の前田吟が酔いどれて登場。中学生にして飲み屋で働いてるっていうのもすごいけど、この前田吟のオヤジがまたいい味。ドラマ見てるだけなのに、ほんとに体のことを心配してしまうよ。
相変わらず当時の中学生が抱えていたであろういろいろな問題を取り上げてるけど、第1シリーズ第2シリーズとくらべると、穏やかでほのぼのしている。それでいて生徒たちの生活にも密着した内容なので、面白くないわけでもなく、1話1話があっという間に終わる感じ。若い頃の萩原聖人と浅野忠信が出てるのは、あとになってから気づいた!
レギュラー放送中に卒業式がないので、この三者面談がクライマックスとなるわけだが。今でもたまに聞く保健室登校、こんな時代からあったんだな。そもそもいじめで転校してきた子だから、ここでもクラスに馴染めなくて。自分も学校に行きたくない時期があったから、彼女の気持ちも理解できるだけにちょっとつらいところがある。
タイトルこそママがプッツンしてるような印象を与えるが、もっともプッツンしていたのはおとなしいはずの柴田くんだったという…。靴やカバンをカラフルにしちゃうのはともかく、庭を包丁でめった刺しする息子を目撃したら、親は気が気でないだろうなー。
金八とちょっと打ち解けたような飲んだくれ前田吟が死んでしまった…。いい演技をしてくれただけに、ほんとに近所のおじさんが死んでしまったような悲しさを覚える。そしてここで手伝いをしてくれるきみえちゃん、いい子だな。
金八は毎回何かしらの説教をするけど、第3シリーズはこの8話の説教が一番好きかも。当時はほとんどスポットが当たらなかった生徒を演じてる萩原聖人が、ちょっと目立ってるお話です。実はのちに活躍する生徒役が多いものの、全然メイン生徒になってないんだよね。もったいないな。
飲んだくれの父親を演じる前田吟の演技がすばらしかった。11話なんてうっかり涙ぐんでしまった。武田鉄矢の熱のこもった演技は言わずもがな。生徒たちは若い子ばっかりだけど、大人を演じる役者に結構いい人を揃えてるんだよな。
若き石黒賢がやや暴走してしまう回。金八がいないってのもあるし、校長教頭にああ言われたらがんばっちゃうのはわからなくもないが、今はもちろん、当時としてもやや時代遅れな指導なのが否めない。でもそういう若さも、ときには必要なときが来るのかな。知らんけど。