初回は、坂元裕二 脚本にしては、けっこう取っつきにくいマイナーな会話劇になっていてどうかなと思ったけど、回を増すごとにシリアスとコメディーの緩急が良くなって、非常に良い作品になった。
松岡茉優 が演じた摘木星砂が愛らしく、好きだった。
前半がめちゃくちゃ鳥肌もののホラー!!今まで追いかけてきた連続殺人事件が鈴之介(林遣都)宅で決着。本物のサイコパスが雪松(伊藤英明)の息子・弓弦(菅生新樹)でした。菅田将暉くんの弟・菅生新樹の目付き、オーラ、動きが林遣都さんに負けてなかった!永山兄弟ばりに活躍しそうですね。スリル満点のシーンからパジャマ姿でくつろぐ悠日(仲野太賀)と星砂(松岡茉優)カップルと鈴之介のほっこり朝食シーンの落差。目玉焼きにかけるしょうゆを三人で取り合うとか坂元ドラマらしいシーンが満載の最終回でした。ああもっと見たかった!!
怖い!豹変した雪松(伊藤英明)の息子・弓弦(菅生新樹)!!すべての殺人は父の仕業だと悠日(仲野太賀)と琉夏(柄本佑)に告白したのはウソだったの??だとしたら、演技力がハンパないんですけど!!完全に雪松が犯人だと思い込んでました。星砂(松岡茉優)がおにぎりを持っていってあげて、彼の様子のおかしさに気づいたときの弓弦。ホラー映画のような戦慄が走りました。おにぎりをくわえて逃げ惑う星砂を追いかけ、ハサミで襲い掛かるシーンは夢に出てきそうです。さすが菅田将暉さんの弟!これから期待大ですね。
松岡茉優さんの演技力が素晴らしく鳥肌が立ったシーンがありました。宅配便を受け取ったときに以前の星砂に戻ったときの表情、セリフがスゴすぎて。配達員に「おつかれさま。ありがと」と言った星砂は鈴之介派の星砂ではありませんでした。それから、一心不乱にカレーライスを食べる悠日(仲野太賀)派の星砂。少し泣きながら、いろんな感情がぐちゃぐちゃになりながらもカレーを平らげる。そして、悠日のアパートへ走るが、彼の前でまた鈴之介派の星砂に戻ってしまう。こんな切ないデリケートな芝居、松岡さんさすがです!
ながら見ではきずけない、沢山の仕掛けと、伏線!そして坂元さん独特のセリフが癖になる!1話は紹介のように詰め込んでたため、少々わかりにくいつくりではあったが、キチンと観てる人には伝わる。ぼんやり見てると置いていかれるからドラマに思い入れのない人や、単純な話しか観ない人には理解しずらいかも。話が進むにつれ全貌がみえてくるので、焦らずじっくり見ていくべきスルメドラマである。世のせっかちになり録画や配信で倍速でみるらしい。観たいドラマはゆっくりみたいな
今回笑ったのは琉夏(柄本佑)の悠日(仲野太賀)の「お疲れ様です」に対する返し、「言われなくても疲れてるよ」。なんともめんどくさい人間特有の坂元裕二さんらしい愛おしいセリフ。自宅捜査会議での大福粉シーンもよかったですね。大福を食べながら、会議を進めていくうちに琉夏と悠日が少しだけスーツに落としてしまう。それがフリになって黒い服を来た鈴之介(林遣都)が胸からおなかあたりまで真っ白になっているというシーン。好きな星砂(松岡茉優)の前で粗相をしてしまい、バツの悪い顔をしていた鈴之介が最高でした。
坂元裕二さんの脚本らしいいつまでも聴いていたい会話劇が魅力。警察署内で働いているが、捜査権限のない訳あり署員たち4人が管轄内で起こった難事件を勝手に“自宅捜査会議”で解決。その事件考察を担当する刑事にそっと紙飛行機で知らせる。今までに見たことのないストーリー!そして、勝手に解決するメンバーたちが林遣都、仲野太賀、柄本佑、松岡茉優という4人!なんといっても見どころはこの4人による鹿浜(林)宅で行われた丁々発止、喧々諤々の捜査会議。豪華過ぎるカルテットの会話が毎週見られるなんて嬉し過ぎ!!