苦しい息の下から出た「息子が救急車を呼んでくれた」の一言に、また涙が溢れてしまいました。
今回は、第1話から続いていた心先生の旦那さんの件がひと区を切り迎えた回でもありました。
前回で須藤先生が“黒幕”だとわかり「何て奴なんだー!」という反応が多かったようですが、自分はなんとなくこういう結末になるような気はしておりました。
だって、わざわざ悪役を登場させる必要のないドラマだと思っているので。
ジャーナリストの関河もそうですが、根っからの悪人ではなくてなんだかホっとしました。
ちょっと“匂わせ”な演出はありましたけどね(笑)
須京太郎が藤先生にかけた言葉はキレイ...
苦しい息の下から出た「息子が救急車を呼んでくれた」の一言に、また涙が溢れてしまいました。
今回は、第1話から続いていた心先生の旦那さんの件がひと区を切り迎えた回でもありました。
前回で須藤先生が“黒幕”だとわかり「何て奴なんだー!」という反応が多かったようですが、自分はなんとなくこういう結末になるような気はしておりました。
だって、わざわざ悪役を登場させる必要のないドラマだと思っているので。
ジャーナリストの関河もそうですが、根っからの悪人ではなくてなんだかホっとしました。
ちょっと“匂わせ”な演出はありましたけどね(笑)
須京太郎が藤先生にかけた言葉はキレイ事かもしれないし、自分が当事者だったら許せるかどうかもわかりません。
でも、悪意でないのなら医者という人の命を助けることができる技術を持つ人は、医者としてしか贖罪はできないと思ったりもします。
いずれにしても、このドラマらしい幕引きだったかな。
ただし、薫先生の心中は、まだ複雑なものが残ったかも。
今まで思い悩んだ日々や、須藤先生への気持ちを考えれば薫先生はまだ心配な部分もあるような気もします。
それでも、心先生と薫先生の力で「患者を助ける」という大義が果たされていく展開になればいいなぁ。
第7話も、ストーリーもゲストもとても良かったです。
ガンを患い危険な状態にあるも、入院を拒否する武井役の平田満さんは、本当にいつ観ても腹の底から演技をしていて心を動かされます。
入院拒否の理由だった引きこもりの息子役の篠原篤さんも、大好きな俳優さんだし、心に響く演技でした。
篠原さんは一見不器用そうで、決して滑舌も良い方ではなく独特なセリフ回しの俳優さん。
昨年放送された「ラジエーションハウス」にハマケンさんが演じる役の同級生として登場した時に、SNSでは「大根」と散々な言われようでした。
その時は悔しかったー!
でも、「この世界の片隅に」で、松坂桃李さんの同僚役として出演された時の演技は感動された方も多いはず。
今期は、「絶対零度」の第1話のゲストとして出演されましたが、そこでも素朴な演技に涙を誘われました。
決して、下手じゃありませんよっ!
味があるいい俳優さんです。
でも、どちらかと言うと玄人ウケするタイプかも・・・。
よろしければ、覚えていただけると嬉しいです。
ラストで親子2人が歩いている姿には、ただそれだけでグッと込み上げてくるものがありました。
ああいう演出もまた、憎いドラマですね。
深追いしなくても、これからこの親子が幸せな時間を過ごしてくれたらいいなぁと涙ながらに思わされました。
そこへ持っていくまでの脚本も演出の素晴らしさに、観終わった後もしばらく浸ることができたもんなぁ・・・。
そして、今回は研修医役の清原翔さんもいい演技。
イケメン扱いではなく、派手な活躍はないものの研修医らしい戸惑いもしっかりと表現されていて見入りました。
脚本・演出や演技だけでなく、すべてにおいて「こういうドラマを作ろう」という志しが貫かれた本当に良質なドラマだと毎週楽しみに観ています。
残り回数、どんな感動を味わわせてくれるのか楽しみ。
好き嫌いは人それぞれですが、それはまたクオリティとは関係ないお話し。
それでも、できればこういうドラマが大いに評価されて欲しいと願っています。