4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0
アライブ がん専門医のカルテ 第7話
第7話で匠の死にまつわるできごとは一旦終息かな。わだかまり、不信感、思惑、謎、それぞれにほどけていった感じ。
三浦翔平のキャラクターや薫の色々と設定背負わされすぎ問題など……少々気になることはあるけれど、それ以外の部分がやっぱりとてもよいので目を瞑ることができる。
凄腕医師の手術でズバー!病気撃退!こいつはすげぇや!といったドラマも見ていて爽快感があるけれど、ただ生きて、体に病を抱えて、それと折り合いつけながら過ごしていかなきゃいけないこともある。だからこのドラマが病気がメインというより、人間に寄り添う姿勢を見せてくれるのが私は好きなんだと思った。
今回はがんを抱える父親と引きこもり息子のエピソード。父親の思いに息子がキチンと気がつくことができてよかった。
一つだけ。須藤に京太郎が、以前書いた脚本のセリフをいう場面。そのセリフを「三流医療ドラマで書いた陳腐なセリフ」と言ってしまうのではなく、京太郎が当時は本当に心から“そう信じていた”渾身のセリフだったのに、今はそう思えない……としてくれてたら最高だったんだけどな。
で、さて。匠の死と薫の医療過誤の件が最終回までの軸なのかな?と思っていたけれど、どうやらそうではないらしい。そうではない部分で以後で語られるこの医療ドラマはどんな完結を迎えるんだろう。楽しみになってきた。