八雲が高座で最後まで演じ切った気力には驚いた。
そういえば、七代目も同じ状況だったな、と思い出した。
小夏は「どうでもいいから生きて!」と言っていたけれど、やっぱり八雲には、全部明らかにしてもらわないと、困る。
原作でもモヤモヤしていたのに、転落事件のこととか、小夏の子供の父親とか、本当にはっきりしてほしい。
落語、今まで身近になかったし話の面白さも魅力も理解できていませんでした。
助六さんや与太郎さんのような動のタイプもあれば八雲のような静のタイプもあり、どちらも一度最初から最後まで聞いてみたいなという気持ちになります。
芸を磨けば磨くほど悩みは増えていき、手が震えるというところは好きだけでは乗り越えられない自分との戦いで共感できます。
若いときとじいじと呼ばれるようになった今の姿が自然に行ったり来たりしていてより感情が盛り上がり、与太郎と信之助の笑顔と血のつながりを超えて家族になっている幸せを感じ涙ぐむ松田さんに癒やされます。