




総理大臣と大学生であるその息子のW主役を取り巻く周りのキャラクターの個性がとにかく強くて面白い。何でも出来る秘書や心優しい官房長官、対立政党の党首とその娘など全員キャラが立っている。
あまり仲が良くない父と息子がそれぞれ職務や就職活動に奮闘し、段々と心を通わせていく展開に思わず応援したくなる。
全8回とは短くて寂しいな…と思ったけれど、見終わってみればきっちり物語を詰め込んで、それでいて急ぎ足すぎず、最後の最後まですばらしいものを見せてくれたな~!というのが、最終回を見終わって最初の感想です。親子が入れ替わるドタバタコメディでもありながら、テーマのひとつである政治についてもきちんと描いているし、何より入れ替わった2人+2人の演技が本当にすばらしかった!深夜のコメディドラマらしく明るく前向きな最終回だったのも、ここまで見てきてよかった~!と思えます。軽く見ようと思えば見られるし、細かいところまでじっくり見ればそれはそれでたくさんの発見がある良作でした!
菅田さんの役柄は気弱で頭の弱い大学生ですが、熱血な首相の父親と入れ替わってしまうというストーリーで、入れ替わる前と後の演技がすばらしく、一瞬で大学生の息子から父親の顔になってしまう表現力に脱帽しました。このドラマが放映されていたころはまだ、そこまで有名ではなかったのですが、この演技で広く名前が知れ渡ったと思います。このドラマ自体も、入れ替わった事が周りに知られてしまうのではないか?本当に元に戻れるのか?首相に降りかかる様々な困難を息子が解決できるのか、など毎回とてもドキドキハラハラしながら見ていました。周りの登場人物もとても魅力的で、見どころがたくさんありました。