人気脚本家クドカンの知名度を全国区に定着させた朝ドラの異色作。
能年玲奈や小泉今日子といったキャストや、音楽・演出家のセンスも素晴らしいが、
やはり、アイドルと東北地方を舞台に、親子三世代に渡る確執や和解、愛情や絆の物語を、
時に面白く時にしんみりと、軽快なテンポと時間を自由に超えて見せる脚本の構成力が見事。
いわゆる、昔ながらの朝ドラ視聴者層には多少の違和感があり、
視聴率の数字的にも、今ひとつかもしれないが、作品の質や完成度はかなり高く、
今なお見ても飽きることが少なく、その魅力は色あせることはない。
朝ドラの歴史上「カーネーション」と双璧の評価だと思う。