4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 5.0
映像 4.5
健康で文化的な最低限度の生活
突然、会社をリストラされるとか、思いもよらない病気で働けなくなるとか、50代が近づいてくると全く他人事ではないです。
生活保護は、国は保証してくれる最低限度の生活費ですが、何か1か所でも贅沢をしていたり、怪しいと思われた瞬間に支払いがなくなると聞きます。その実態を、ありのままに描いたドラマでリアリティーがありました。
ドラマの中では、明らかな不正受給の母親もいて、こういう人がいるから、本当に困っている人に迷惑がかかると教えられたシーンもあり、いたたまれない気持ちになりました。
一度、受け取ってしまうと、なかなか生活保護から抜け出せない人々の生活は、はっきり言えば怠惰でだらしがなかったですが、遠藤憲一さんが演じた役は、保護生活から自立し、社会復帰する過程が描かれていて、応援したくなりました。
このドラマを見るまでは「私は大丈夫」と思っていましたが、誰でも、いつ、どんなきっかけで生活保護者になるかわからない、危機感を教えてくれるドラマでした。
吉岡里帆さんがケースワーカー役でしたが、役所の方々のご苦労も並々ならないものがあり、これが今の日本の現実なのだろうと思うと、将来が恐ろしくなります。