絶対零度シリーズも3作目。
第1・2シリーズでは上戸彩が主演でのろまなカメと言われていた桜木の成長を描いたドラマだったが、今作は沢村一樹主演となり少し感じが違っていた。

ミハンとはコンピューターによって弾き出される対象者の犯罪を未然に防ぐ事を目的とした秘密の捜査機関である。
メンバーがそれぞれ過去に何らかの犯罪に巻き込まれた経験があり憎しみや葛藤を抱えているところがミソとなっている。

犯罪を憎むあまり自分が犯罪者になってしまう。

特に第6話の通り魔に婚約者を殺されたメンバーの田村（平田満）がこれまでミハンで解決してきた犯罪者を手にかけていたことが発覚し自殺するシーンでは正義と悪との境界線、法で裁く事が出来ないジレンマが伝わってきました。

同じ様に妻子を殺された井沢（沢村一樹）にも潜在的に報復したい犯罪者を許せないという思いがあるのだが、一線を越えた行動には走らない。

表面的には田村はヒョウヒョウとして温厚な人柄、井沢の方が以前ミハンで要注意人物に上がった程の謎めいた行動をしている。この二人の心理状態を比較しながら視聴して見ると面白いと思います。

最近は犯罪も多様化、凶悪化してきている様に感じます。人をコンピューターで管理、判断する方法が良いとは言えないが何らかの対処はしていく必要があると思いました。