深田恭子の初々しさが溢れる女子高生　真生は、コギャルや売春（ウリ）、ドラッグなどが流行った時代で、金城武演じる音楽プロデューサー　啓吾は多くの若者からの熱狂的な支持を得ていた。けれど真生も啓吾も心の中に満たされない部分を抱えて、日々を送っていた。
いつの時代も、特に世の中が便利で裕福になればなるほど、人間は余計なことを考えてしまったり満たされなくなることがあると思う。
戦争中に生きていた人々は毎日生きることに一生懸命で、誰かを騙すことや人と比べることなんてしていなかったのではないだろうか。

このドラマでは多くの若者が抱える心の闇を持った二人が出会い、お互いの存在によって救われ未来へ強く歩んでいく様を描いている。

何と言っても深田恭子がかわいい。
そして手が届かない存在の芸能人と恋に落ちるなんて、まるで少女漫画の世界観。
相手が人気音楽プロデューサーなだけに、敵が多い。がんばれ！真生！と応援したくなる。

この時代ではかなりセンセーショナルな展開だったんじゃないだろうか？
HIVウィルス感染にここまではっきりと突っ込んだドラマは初めてだった気がする。
恋の行方と、病気の行方両方が気になる見逃せない展開で、「もうこれ以上いじめないであげて」と思ったほど。
今はそこまで珍しくない設定かもしれないけれど、当時は面白かったなぁ。