モノの声が聞こえてお話しできるという能力を持つ女の子を主人公にしながら、ファンタジーすぎず、結構リアルな家族の問題を描いてました。見る人によっては、ちょっとヘビーかも。

でもその「思てたんと違う（いい意味で）」な変化球になれてくるとなかなか心地よく、それぞれのキャストもかなりドンピシャ。橋爪功のヘラヘラしながら鋭いところを突いてくるじいちゃんがよかった。
重めの人間関係を描きながらも、ドラマの雰囲気はなぜかそんなに重くないという不思議な印象。

昨今のわかりやすさ重視のドラマや映画と比べると、太くはっきりしたテーマがないように思えるかもしれないけど、誰もが持ってる「心の中にあるけどハッキリとは表現できないモノ」にそっと触れてくる、そんな繊細さを持った良作でした。