第16週「お母ちゃんて呼んでみ」

この週では、新しい登場人物：寛治君がやってきます。
寛治君は新劇の座長の息子さんだったそうですが
父である座長が亡くなったので、身寄りがなく
千代たちの家庭劇で預かって欲しいとのこと。

この寛治役を演じているのが、わたくし小さい頃から
TVでよく見ていた「まえだまえだ」の弟である前田旺志郎君でして、
これがまぁ…うまいのなんのって。

最初は人懐こい笑顔で、スッと人の懐に入っていける子だなぁ…と
思ってたんですが、それが徐々に
あれ？違うのかな？と思うようになるんですよ。

親から嫌われてて、外面いい大人のことを信用しない寛治の人物像を
一瞬見せる暗い表情とか、徐々に引きつってくる笑顔とかで
見せてくる。千代に一緒に暮らそうと言われた時の
唇をワナワナ震わせるところなどは、泣けてくる以上に
この子、巧いなぁと感心しきりでした。
漫才やってるころから見てたので、気分はすっかり親戚のおばちゃんで
こんな見事な演技もできるようになったんだ！
大きゅうなったのね！…と、朝ドラの話とは違う側面でも
涙を流しておりました。

さて次週はいよいよ戦争の暗い影が…ハンカチを握りしめて
テレビの前に集合することにしましょうかね。