12話鑑賞しました。
良かったところと不満(好きだからこその)と両方書かせて下さい!
(また長くなります、すみません)
黒沢が安達のことを大好きなままで本当に良かったですよね。
安心しました。機械のように心変わりしない人で良かった。
「一度断ったんだからこっちは冷めてたし」とか言い出して
別の人とデートとかしてたら、と不安でしたが良かった。
なわけないか(笑)
ま、それはさておき、優しい人は本当に魅力的ですね。
黒沢を見ていてつくづく思いました。
優しいと言ってもいろんな優しさがあるんですが、
特に「言い方、話し方」の優しさかな。
これは黒沢というより町田啓太さんかな。
恋愛ものの俳優さんってだいたい、絵に描いたように男っぽく
したりしますが、町田さんのアプローチは新鮮でしたね、やっぱり。
物腰柔らかくて、穏やかで、言葉のスピードがゆったりしてて。
「俺も、安達じゃなきゃ、嫌だ」
「俺と、ずっと一緒にいて下さい」
この台詞自体はありがちなのに、町田さんが発声すると聞き入ってしまう。
(ほんといい声なのでアニメの吹き替えとかして欲しいかも)
表情もどこか女性のような柔らかさで微笑んでるのが逆に「本当の男らしさ」
であり「本当の男の魅力」なんだろうなと思ってしまいました。
よく「男らしさ=兄貴肌、大胆な振る舞い」みたいな価値観も存在しますが、もう言わずとも古い。
これからは「男らしさ=優しさ、温かさ」ですよ。
町田さんの演技によって「男性」の概念が変わったような気がしました。
歌でも演技でも、やっぱり演者によって全然異なるものになりますね。
町田啓太さんの演じる黒沢は、間違いなく唯一無二。
この人にしか出せない味と「温度」がありました。
逆に言うと町田さんも「大出世役」に出会えたのではないでしょうか。
今までの町田さんの役って(全部は知らないですが)斜に構えた若者、普通のいい人、
ちょっと情けない奴、仕事できるけど本当は軽い男、
みたいなのが多くてこの役者さんの「本当」が発揮できてなかったような。
でもそういうバイプレーヤーの下積みがあって、一つ一つ丁寧に積み上げた
からこそ、今回のブレイクにつながったんでしょうね。
町田さんは脇役じゃなくて主役で輝く役者さんかもしれません。
脇役で光る強い個性があるわけじゃないんですが、普遍的にみんなが
共感できる良識とか正義とかを台詞回しから感じるので、
主役が担うヒーロー感を無理なく出せる俳優さんだと思います。
ひとつだけお願いがあるとすれば、これからの役も、今回の黒沢みたいに
無理に作らずそのままでやって欲しいな。その方が良さが出る。
「チェリまほ」は町田啓太さんが黒沢をやったから「ヒット」したと思います。
「新しい男性像」を演じきった町田さんに拍手したいです。
おそらくご本人もここまで人気が出るとは思ってなかったと思いますが、
町田啓太さんが自然体で演じたからこそ、BLエンタメにも革命が起こったと思います。
辛いことが多い今の世の中で、多様な愛が受け入れられつつある今の世の中で、
この大きな転換点で、この役は町田さんの使命だったのかもしれませんね。
赤楚さんの可愛くきれいな涙目がやっぱり今回も映えてましたね。
「やっぱり黒沢と一緒にいたい」
黒沢から「ずっと一緒にいて下さい」と言われて「はい」と言うところ。
このシーンて、他のシーンと期間を空けて撮影したのかな?
なんか役者二人を本当に内容に合わせていったん冷却させて、
気持ちをずっとくすぶらせておいてから臨んだように思えました。
それくらい演技に入れる心が素晴らしかったってことですよね。
そう思えるくらい、赤楚さんの「はい」と言った表情に
安達の「安心と幸せ」をこちらも感じました。
次に、ベッドでいちゃつくシーン。
これって日本のBLドラマでは案外珍しいのではと思いました。
恋人の寝起きイチャイチャって日本ドラマでは案外ないですよ。
さりげなく手と手を安達の体の上で重ねているところがリアルでセクシーでした。
でもこのシーン、個人的には赤楚さんにもう少し「色気」を出して欲しかった。
安達なのはわかりますが、もうひとつまみ「乙女感」が必要だったかも。
その方が絶対に画的にも赤楚さんのきれいな顔立ちも引き立ったのに。
でも、赤楚さんが案外高身長でしっかりした体格なので仕方ないですが。
あと、キスは本当にして欲しかったですね。
エレベーターの扉が閉まることに合わせて隠すのではなく、
花火が上がった一番の盛り上がり時にブチュっと実際にして欲しかったです。
であればラストはあれでもいいと思ったんですよね。
これは大半のファンが待ち望んでいた映像だったと思います(笑)
柘植と湊もちゃんとしてましたよね、だって。
町田さんと赤楚さんのリアルキスが見たいってのが本音だと思いますよ。
少なくとも僕はそうでした・・・。
それに過去のBLドラマではまあまあやってますよね。
「おっさんずラブ」では田中圭さんは林遣都さんや千葉雄大さんと
2シーンずつくらいはちゃんとやってます(笑)
映画であれば、洋画も邦画も、それはそれはもう・・・。
下品な言い方ですみませんっ、でも、でも、
BLものに出る俳優さんの醍醐味とか貴重さってそこも大いにあると思います。
それが実写において、男女の恋愛ものを大きく凌駕する理由の一つだと思います。
「チェリまほ」2時間スペシャル、映画化、シーズン2、3・・・
と期待してますので、ぜひ次は本当に本当に美しいキスを見せて下さい。
フレンチでいいからっ(笑)