終わって欲しくなかった…見たくなかった…でもリアタイしました。
出演者の台詞の一つ一つがどうしても春馬くんを連想させるし、回想シーンでは涙腺が緩み切ない気持ちでいっぱいでした。
本当は猿渡と一緒に伊豆に行って、玲子さんの深刻な親子の関係も陽気な猿渡がいることで乗り越えていくはずだったのかな…とか考えちゃうと苦しくなります。でも、猿渡の代わりに猿彦を玲子さんのそばにいさせたこと、良い演出でした。猿彦も1人の役者として、とても重要な役割をもっていたなと感じました。
玲子さんが父親とのお金の問題に決着をつけた後、猿渡に会いたいという感情が芽生える。まさに「おカネの切れ目が恋のはじまり」でした。1話を見たときから全4話で終わるのはもったいないと私は言っていたし本来の話数で見たかった、玲子さんと猿渡の今後が気になるといった思いは正直あります。だけど玲子さんと猿渡さんの恋が始まったところで終えたのはタイトル的に正解だったと感じます。春馬くんが亡くなってから脚本を変更したのだとは思いますが、文句なしのストーリーでした。絵皿を伏線にしたのも良かった。
その人がいるだけで周りの人が笑顔になれる、明るい気持ちにさせてくれる、猿渡の存在って本当にすごいし春馬くんそのものだったように思います。(春馬くんにお会いしたことはありませんでしたが。)
物語の中で玲子さんと猿渡はこれからも生きていく。そう思わせてくれる結末にしたことで、春馬くんの死を悼む私達の心はほんの少しだけ救われたのではないでしょうか。
このドラマはお金の大切さや物を大切にすることを教えてくれました。それだけでなく、自分の周りにいる人がずっとそばにいることが当たり前ではない、そしていなくなってからその人の価値に気づくということを教えてくれました。だからこそ何気無い日常に感謝しなければならないし、それを心に留めておかないといけないなと改めて感じます。
春馬くんがなぜ亡くなってしまったのか、生きていてほしかったという想いは尽きませんが、大きな悲しみの中で春馬くんの笑顔がたくさん見れる作品が見れたこと、嬉しく思います。
出演者もスタッフも様々な感情を抱えながらの制作だったと思いますが、最終話まできちんとまとめめくださって、放送してくださって、感謝の気持ちでいっぱいです。
この作品と、そして春馬くんへの愛をたくさん感じました。
本当に素敵なドラマでした。
ありがとうございました。