私たちはどうかしてる
コロナの影響でイレギュラーなスタートばかりの夏ドラマ。
もともとこの時期は東京オリンピックが開催される予定だった
『勝負ドラマを放送してもオリンピックで誰も見ないだろ』と言わんばかりに各局一風かわったドラマや肩の力を抜いたドラマが目立つ。
その中でも
日テレの水曜22時「わたしたちはどうかしてる」が面白すぎる!
この面白すぎるというのは
内容ももちろん面白いのだが…
まあ、簡単に言うと『M 愛すべき人がいて』的な面白さ。
大映ドラマと東海ドラマのハイブリッド!
それに加えて、コロナ対策を余儀なくされた撮影方法が良い隠し味になっている。
ストーリーを簡単に言うと
有名老舗和菓子の若旦那が誰かに殺された。その現場を目撃したと言う若旦那の息子。
その息子が口にした相手が住み込みで働く従業員だった。
身に覚えがないと言うもそのまま逮捕され、獄中で死んでしまう。
その従業員の娘が大人になり、老舗和菓子に復讐をする。
このスタートがすでに昭和の香りプンプン。
僕が中学校の時、風邪で学校休んで見た昼ドラとほぼ一緒(笑)
気になる
ドラマのタイトル
「わたしたちはどうかしてる」
どういう意味なんだろ??
そう思っていたら1話の26分が経過した時でした
会ったばかりの花岡七桜(浜辺美波)に光月庵の高月椿(横浜流星)がいきなり結婚しようと言う。それを受け入れる七桜。
えーー?早くない??
その後の七桜のセリフ
『わたしたちは・・・どうかしてる・・・』
してるよーー!!
っていうか、このタイトルの伏線回収早くない??
もうここで私の心は鷲掴みされました!
しかもその椿には親の決めた相手との結婚が控えていた。
その結婚式に七桜を呼ぶ。
どうかしてる!
で、その結婚式に七桜は来る。椿はこの人を結婚すると七桜を家族に紹介する。
どうかしてる!!
で、七桜は光月庵で下っ端から働き出す。で、すぐに溶け込む。
普通は結婚式に乱入したような女、怖くて少し距離置かない?
どうかしてる!!!
松本人志さんがすべらない話で「すべらんな〜」という回数くらい「どうかしてるわ〜」って言ってしまいます!
でも、そうやっていじらせるだけで終わってないのがこのドラマのすごいところ。
まずキャストが最高すぎる!横浜流星が超絶ハマり役!こんな和服が似合う若手俳優そうはいないですよ!
観月ありさの義母役も素晴らしい!今までは<何年連続、主役やってます>という主役縛りが彼女を苦しめていたけど、今回思いっきりクセのある脇役を演じきっている。
やっぱり主役を何十年も張ってきた女優のバイプレイヤーの厚みはハンパない!
間違いなく今後話題になるはず!
物語の芯となる「和菓子」もほんと綺麗に撮っている。ここの部分に一切遊びを入れない!
和菓子に敬意を称してる。和菓子好きでない人も食べたくなるような演出に脱帽。
和菓子が持つ【わびさび】がそのままドラマになっている。
まだ観てない方!
今なら途中参加間に合います!今週の3話からでも是非観ていただきたい!