冒頭からコメディぶっ飛ばす第6話。
ご飯に釣られて見合いOKする明智さんや弟の寝坊で男装して女と見合いする羽目になるいちごちゃんやドリフおぼしき障子倒しで現場INする刑事ーズとか、これでもかとコントを振っといて、ラストのいちごちゃんとマリアと明智さんのシーンの重さと美しさ。
振り幅がハンパない今週。
今回は明智さんが狙われてしまったけれど、マリアが犯人ではないって知ってから明智さんがこんな美学のない事件をマリアのせいだと言ってしまったところが謝罪ポイント。無茶苦茶理解者。
お母さんが見合いさせたい理由は変人息子が変な女に捕まる前に身を固めろという愛情だったのだけど、残念。もう会ってます。
真犯人の伊達さんは確かに小さい。送迎させられて!キー!ってなるのは親に言うことで子供に見下して!みたいなぶつけ方するのはさすがに大人気ない。しかも仕組んだ見合い相手は彼女。結果として明智さん守ったマリアによって、盛られた毒は彼女が飲んでしまった。
そんな伊達さん、暴走して明智さんを監禁捕獲して放火。これで件の美しくて重い炎のシーンへと突入。
いちごちゃんが助けに来たら、逃げろ!助手への命令だと自分のことを顧みずいちごちゃんの命を選択する明智さん。でもマリアには無抵抗でキスに応じてしまう。
愛のために命はいらないと思えるところも明智さんとマリアは実は似ている。マリアは明智さんのためなら自分の命は捨てるし、明智さんはいちごちゃんを巻き込まないために助けなくていいと言う。
明智さんはいちごちゃんとは恋かどうかはわからないけれど。
明智さんにはいちごちゃんは自分が死んでも生きていてほしい人で、マリアは救いたい人。そのマリアが一緒に最後の晩餐を願えば食べちゃいそうですよね、明智さん。
どちらにも愛情があるのに真逆の相手。
そしていちごちゃんは明智さんへ執着しつつも、マリアのことを知らされてなかったことや命を投げ出せなかったことで疎外感や敗北感を抱えることに。
これがまた切ない。
ラストは演劇のような暗闇にスポットの離れた晩餐のテーブル。断られない確信と共に、いちごちゃんの正面に相席を申し出る明智さん。そこで明智さんはいちごちゃんの叫びと向き合います。
あれは現実なのか、いちごちゃんの心の中なのか。
でもいちごちゃんの存在は明智さんの価値観を揺らがせているんだろうな。
明智さんの愛の答えはどんな晩餐なんでしょうね。