美食探偵
コロナの影響で放送が延期してるドラマが多い中
延期になることなく放送してくれる貴重な作品。
1〜3話もおもしろかったですが
4話は「面白い」という言葉で評するより「素晴らしい」と真っ先に伝えたくなる。
1話から3話まではハリウッドの娯楽映画を見た感覚に近いもの。
でも4話はカンヌ国際映画祭の出品映画を観た感覚なのだ。
記憶に新しい韓国映画「パラサイト」の衝撃と合致する。
ショッキングシーンが目立つ今回
これを時間が少し遅いといえ地上波でやったこと。
絶対
批判は想定してたと思う。けど、その覚悟を持って作り上げた4話。
その覚悟がヒシヒシと伝わってきてくる。
4話のゲストが仲里依紗さん。申し分なし!
「あなたのことはそれほど」の時にも感じたけど、負のオーラを創り上げるスキルが桁違い。
今、思い当たるので仲里依紗さんか木村多江さんくらい。
でも、仲里依紗さんのすごいところは明るいキャラクターも演じれることができる。
天真爛漫な明るさから漆黒の暗闇までを演じ分けられる、高低差ありすぎて耳キーンとしてくる的女優さん(フット後藤さん、代表的例えをお借りしました)
今回の役所は姑が頻繁に送ってくる作り置きの和食料理に悩まされる妻。
パスタやグラタン、肉料理などを振る舞いたい。
だが、冷蔵庫は姑から送られて来た食べ物で、材料すら置けるスペースがないほどパンパン状態。
そんな愚痴をネットで書いたらマリアから返信が。。。
マリアの指示などがあり妻は旦那を殺してしまうんですね。
ここからのドラマの内容は観るなり、あらすじ見るなりして確認してもらうとして
今回のレビューの後半、どうしても話したかったのは
この美食遺産の4話が
コロナの時代のベストな撮影方法なのではないかと感じたのです!
4話の舞台は明智の同級生のマンション。
外ではなく室内。
高級マンションのリビングでソーシャルディスタンスを守った芝居。
そして
マリアのリモート画面上の演技。
あくまでも私の推測ですが
もし、コロナ対策を意識したものであるなら
これはとんでもないことですよ!
ルールも守った上に面白いって!!
今後1〜2年は生活様式がガラッと変わり、今の常識がこれからは非常識になることだらけです。
ですが、アイデアで乗り切ってもらい、終息した頃にエキストラたくさん使ったり、距離10センチ内で口論したり、居酒屋でドンチャン騒ぎしたり、キスしたりみたいなドラマがたくさん観れることを切に願います。