今クール『いいね!光源氏くん』に次ぐ癒しドラマ。
質の部分を度外視すると、先クールの『コタキ兄弟』枠。
古舘寛治が出てることでよりそれ感ある。笑
こちらもまた当て書きかというくらいに増田貴久のキャスティングがハマっているが、これは実在してる人がいるみたいですね!
まずはそれに驚きました!
そして増田貴久の癒しオーラがなかなかに凄いことになってる。
33歳か…よい意味で年相応に見えない!
NEWSの中では、昔から最も雰囲気が好きな方です。
内容はというと、本当にタイトルの通り「レンタルなんもしない人」です。笑
ほんまになんもしないんかい、でも充電はするんかい!笑
そんな主人公はまさに「何もしないことをする」プーさんのような存在である。
基本的には1話完結で、毎回レンタルの依頼をこなしていく物語なのだが、それぞれの依頼者側のエピソードの共感性が高く、なかなか入り込める作品になっている。
良くも悪くも『いいね!光源氏くん』より中身があるだけに、単なる癒しドラマとして感じられない人もいるだろう。
その共感性は「レンタルなんもしない人」の視点に立った上でのそれがエピソードのメインとなっていて、それが人に合わせて気を遣いすぎてしまうがゆえに気疲れする人に向けられている。
以下は各回の簡単な感想。
1話は志田未来がゲスト出演。
夢を持って上京したものの、鳴かず飛ばすで数年が過ぎ、実家に帰ることを決意し、その前日に東京を満喫するためにレンタル。
未だに蔓延る正規雇用と非正規雇用の壁。
個人として見られるのではなく、雇用契約によってできる仕事の幅が制限されるのはやはりやり切れない。
頑張ってるからこそ尚更そう思った。
正規雇用か非正規雇用かなんて、雇用関係の違いでしかないんだから、それだけで仕事をジャッジする時代はそろそろ遅れてるんじゃなかろうかと。
そこに実力の差なども絡んでくるとまた話は別だが、改めて個として見ることが大事だということに気づけた回。
2話は岡山天音がゲスト出演。
仕事で後ろめたいことがあり、一人で出社するのが辛いということで、一緒に出社してもらうことをレンタル。
行かないといけない場所が誰にでもあるだろう。
場所じゃなくても関わらないといけない人は必ずいるはずだ。
できるのであればそこに行きたくない、連絡をしたくない瞬間って誰もが一度はあると思う。
そのときにそこに行かなくてよいと言ってくれる人がいるだけで、どれだけ救われるだろうか。
共感してくれて、今となってはと語れる人がいるだけでどれだけ救われるだろうか。
ゆるふわ版『生きてるだけで、愛。』な回だった。
3話は福原遥がゲスト出演。
誕生日前日に友達に予定をドタキャンされて、一人で過ごすのは嫌だからとレンタル。
友達ってなんだろう。
本当にその人とは関わらないといけないのだろうか。
どこかに属していると、必ず関わらないといけない圧力とある程度誰かに合わせないといけない圧力が、普段の生活の中でものしかかってくる。
特になかなか自分の意見を言えずに、思ってることを内に秘めがちになる人ほど、そういう空気の被害者になることが多い。
誰かに合わせることに疲れたあなたに贈るささやかな自分自身だけに浸れる時間に対しての肯定。
人との関わりについても考えさせられる回となった。
総じて考え過ぎてしまうことによる生きづらさに寄り添ってくれる作品になっていて、本作を観て救われる人は多いのではないだろうか。
個人的には過去の自分に思い当たる節がありまくって、あの頃に立ち返られました。
P.S.
存在を忘れてはいけないので一言だけ。
比嘉愛未天使かよ!!