この作品をまさか地上波で実写化してしまうとは!
いやまあそりゃ深夜にはなるよね。笑
ぶっ飛びすぎておもしろかった!
こういうのをゴールデンタイムで放送できるようになって欲しい。笑
家族で観たら気まずすぎるかw
まさにドラマ版『アンダーユアベッド』。
いや映画のそれほど重くはない。
主人公が好きな人のベッドの下に見つからないように隠れていることが似ているだけである。
作品自体に拒絶が入ってもおかしくない内容が、コミカルに振り切って描かれることで爆発的なおもしろさを生んでいて、拒絶反応を起こすどころかどんどん展開が気になり、毎週楽しみになっていった。
暴走する変態愛とすれ違うお互いの好意。
それが徐々に交差していきながら、あと一歩のところでガタッと崩れ落ちる。
9話で愛田がやってきたことが、桜井のみならず、クラスの人たちにもバレることになる。
理解し難い独りよがりの度が過ぎた強度の信念(正義の愛)を持った愛田先生が強烈。
色んな作品を観てきた自負はあるが、こんな感覚の作品は初めて。
近しいものがあるとすると、映画『惡の華』辺りか。
でもそれともまた違う感じがした。
愛田と桜井は両思いのはずなのに目的がお互いにくっつくことではなく、最終的にどこに向かいたいのかが全然わからなかった。笑
お互いが想いを伝え合っていたら成就したいであろう恋愛が、お互いに好意を寄せるために起こした破天荒な行動とタイミングの悪さにより、すれ違い溝が深まるようになっていく。
独りよがりの愛は、ついには叶うことなく終焉を迎えたわけだが、数年後愛田先生の後を追うように変態桜井先生が誕生していた。
歴史は繰り返すではないが、結局桜井の愛田に対しての好きは消えなかったようであり、愛田と桜井の「好き」は、一緒になることじゃなくその人のそばにいて支えること、ヒーローと悲劇のヒロインに昇華されていって、それがラストに反転していったように思う。
これが何とも芸術的であり、美術を題材に繰り広げられてきた駆け引きが意味を持つようなラストでもあった。
非常に挑戦的で楽しませてもらったドラマでした!
P.S.
愛田先生を演じられるのは山田裕貴以外に知らない。笑
彼はイケメン×変態の代名詞となった。
秋田汐梨もよかった。
『惡の華』に続いて可愛く純情に見えて実は変態性のある役柄のフィット感が半端ない。
次こそはもう少し一般的な役柄を与えてあげて欲しい。笑
脇を固める役者陣もハマっていてよかったです!