4.5
出演者 4.5
ストーリー 4.5
演技 4.5
映像 4.5
病室で念仏を唱えないでください 第10話
このドラマを見ていて度々考えさせられたテーマ、「どう死ぬかはどう生きるか、ということ」。
「お坊さんが医者」という設定のため、これ以外に「(魂や命を)救う」というテーマもあったのだけれど、その問いに分かりやすい答えを出す訳ではなかった。かといってそれが悪い訳でもない。すぐに答えが出るようなものではないから、試行錯誤を重ね、自分自身が信じる「誰かを救う」という道を歩むしかない、と言っているように思えた。
変わって「どう死ぬかはどう生きるか」というテーマについては、とてもとてもよく表されていたと思う。あんな風にオジさんの元に医師や看護師が集まる姿は“フィクション”なのかもしれないけど、その“フィクション”が見ているこちらに気づきを与えてくれる。そして一つ前に戻るけれど(笑)その周囲の行動が結果、松本先生の心を救ってくれていたんじゃないかな?まあ、このドラマはそんな風にして、答えの出にくいことを繊細に散りばめて大味で納得させる!といったような、とても面白いドラマだった。
つらいシーンもありながら、それでも明るい気持ちで見終えることができたのも、登場人物たちのキャラクターや関係性のおかげ。最初は松本先生の軽さがあまりしっくりこなかったかど、見続けることでそれが良さに変化していった。こういう所が、連続ドラマの面白さだなぁと感じる。
見て良かった。好きなドラマです。