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アライブ がん専門医のカルテ 1話〜11話のあらすじ、放送時間、出演者、脚本家、主題歌、原作、アライブ がん専門医のカルテが見られる動画配信サイトの情報を掲載。 アライブ がん専門医のカルテの口コミ(口コミ)・感想・評価を投稿する事ができます。
3.5
(47件の口コミ)
出演者 4.1
ストーリー 4.1
演技 4.2
映像 4.0
(47件の口コミ)
フジテレビ系
初回: 2020年01月09日
最終回: 2020年03月19日
フジテレビ系 木 22:00-22:54

口コミ

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
アライブ がん専門医のカルテ 第11話

最終回を観終わってしばらく経っても、まだ余韻に浸っております。
本当に素晴らしいドラマでした。

ストーリー展開は、個人でそれぞれの受け取り方や感じ方があると思います。
それでも、『ガン』という病気を通して、“死”ではなく、病気と共存していく“生”を意識させてもらえるような内容は、視聴したほとんどの人の心に響いたのではないでしょうか。

心と薫の絆。
心とその家族の悲しみと再生。。
横浜みなと総合病院の腫瘍内科メンバーの人柄と関係。
そして、関わった患者さんたちとその家族の物語。

どれ1つとっても、ドラマ全体を通して何も無駄なものがなかった見事な構成。

病気に向き合う人々を描きながらも悪戯に感動を煽ったりせず、真摯に素直な心理描写をし続けたからこそ得難い感動が生まれた、今のご時世では稀有な医療ドラマでした。(特に、民放ドラマでは。)
それと同時に、工夫もたくさん詰まった計算高い作品でもありました。

医療ドラマなのに、説明ゼリフが画期的に少なかったのは特筆すべきこと。
しかしながら「え?わからない!」という気持ちにもならずに、難しいことは自分で調べてみるかスルーしたって展開には何の支障もないのはさすが!と言わざるを得ませんでした。

説明ゼリフって、芝居のテンポを崩したり観ている側の気持ちが素に戻っちゃったりして流れを止めてしまいがち。
でも、今は「わかりやすいドラマがウケる」と言われてますから、どうしても過剰に説明するドラマばっかりになってしまっています。
そこを敢えて避けたのは、冒険だったと言えると思います。

“深呼吸”するシーンがよく出てきたことも印象的でした。
視聴者は無意識に演者の呼吸に合わせていたりするんです。そうすると、ドラマの流れやその演者さんと同調することができてグっと引き込まれます。
自分が昔お芝居の師匠によく言われたことでもあって、「演じる側は呼吸を操れるようになれ」と指導されたものです。

心や薫、民代さんなどの深呼吸する姿に不思議と惹かれるものがあったのは、そういう理由もあったりします。
このドラマでは“深呼吸”が生きていることの象徴のような存在でもありましたしね。

他にも、まだまだたくさん「あそこが・・・」「ここが・・・」と言いたいことがあるのですが、自分の中にも色々な感情が溢れていて上手くまとめることが未だにできないのがお恥ずかしい。

せめてあとこれだけは言っておきたいと思うことは、とにかく俳優さんたちの使い方が抜群に良かった!
松下さん、木村さんはもちろん、木下ほうかさんをイメージの強い悪役として使わずに包容力のある上司役として存在させ、藤井隆さんはお笑い要員としてではなく、清原翔さんもイケメン扱いせず、その俳優さんの演技と個性の本質を見極めた演出をしていたことを大きく評価したいです。

高畑淳子さんの名演技を見せてくれたことにも、感謝!
あれだけでもこのドラマの価値は天井知らずに爆上がりでございました。

心の息子・漣くん役の子の子供らしい演技もむしろ安心して観られましたし、心の義父・京太郎役の北大路欣也さんが髪を下ろしていて生活感が漂っていたのも珍しいものを観られた気分。

延々と書いていても、後から後から書きたいことが出てくるドラマだったということでそろそろこの辺にしておかなくては・・・!(笑)

残念ながら“視聴率”というもはや視聴者にとってはどうでもいい数字があまり上がらずにネット記事では良い評価が得られず、かといってSNS向きでもないので一見盛り上がっていないように思われたかもしれないこの作品。
ですが、自分にとってはこの「アライブ」が今期ナンバーワンだと断言できます。

面白いドラマが、必ずしも良いドラマとは限りません。
考察系やイケメンが登場する胸キュンドラマは、確かに観ていて刺激的で華やかで楽しいかもしれません。
ですが、是非こういう「人間の物語」というドラマの本質を忘れずに貫いている作品にもどうか目を向けてもらいたいというのが自分の思うところ。
そこには、また別の面白さが見出せるのではないかな?(だと、いいな。)

真摯に人物やドラマの中で起こる出来事を描いていけば、心に響くものがあり、忘れられない作品になることもきっとあると思います。

ラストに近いシーンで、脚本家である京太郎がドラマの打ち合わせ?で話していた脚本の内容にはクスっとしてしまいました。

「このドラマに天才や超人なんかは必要ないの。ごく普通の女性が日常を懸命に生きる姿を描いているの。輝いてるでしょ?」

それは、このドラマそのもののことにも感じましたし、ちょっと毒も感じたりして(笑)

もし、この作品を「辛そう」「重そう」と感じて敬遠した方がいたら、機会がある時に是非観ていただきたい。
決して暗くはなく、むしろ生命力と身体の芯から放たれる明るい光を感じてもらえると思います。

自分は、このドラマを視聴できたことが今期最高の喜びとなりました。
この作品を最後まで意志を貫いて制作して下さったスタッフさんと、その世界観を演じきってくれた出演者の方々に惜しみない称賛と拍手を送らせていただきたいです。

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