5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
アライブ がん専門医のカルテ 第11話
梶山先生と恩田先生の関係はこれまで共依存のようで危うさがあった気がする。
特に匠が亡くなってからは、息子でも義父でも埋められないポジションになっていた。
でも、梶山先生の再発を乗り越えたことで、自分の生きがいは仕事にあると思い出したように見えた。
2人とも一緒にいると安心感を覚えて幸せを感じているだろう。京太郎と言う生きがいの定義の通り。
でも、梶山先生は二度とオペができなくなるかもしれない事態に、恩田先生は研究者として高みを目指す機会を失うかもしれない恐怖に、仕事にも自分の大きな生きがいがあることに改めて気づかされた。
それと同時に、お互いに同じ場所にいなくても大丈夫だと思えたんだと思う。
梶山先生は病気の一番辛い時を共に過ごせることが条件で、恩田先生は病気の最後まで見守ることが条件だった。
それを契機として、仕事という生きがいをまず満たすことを選んだ。
自立というのは依存しないことではなく、依存先を分散させることらしい。
梶山先生も恩田先生もそれを実現している気がした。
お仕事ドラマにおける女性は、多くは「仕事と子育ての両立」に悩まされる。
でもこのドラマは後半に向かってそのようなシーンは見られなくなり、代わりに母でもなく妻でもない女性自身の純粋な仕事のシーンばかりになった。
これから、こういった「女性のドラマ」が増えていくんだろうなと思った。