4.0
出演者 4.0
ストーリー 4.0
演技 4.0
映像 4.0
病室で念仏を唱えないでください 第8話
「両忘」どちらも選択しないこと。白黒ハッキリつけるか、つけないかについて……。
今回はとても分かりやすく、白黒ハッキリ決められない、二択では語りきれない部分についての話となっていた。
前回終盤で問題となった、生活保護者やホームレスへのペースメーカー埋め込み事件。犯人は心臓外科医の田沼と分かる。その問題を手に松本が濱田に詰め寄るが、「自分に任せてほしい」と言われ濱田に託した。しかし証拠となるカルテが消されてしまう。
このことを問いただすために松本先生は濱田先生に対して怒るのだけど、大義のために不正に目を瞑っていいのか?という投げかけがされる。それに対し濱田先生は「お前の正義は誰の命も救わない」と言葉を残す。
これってパッと答えられることじゃないし、ある局面でどっちを選択するかというのはその都度その都度でしかない。現に事故にあった母親の身元が分からず、救命のメンバーが警察の介入もないまま母親の鍵を使って部屋で1人衰弱している娘を助け出すシーン。このとき、「勝手に入っちゃダメなんだよ!」という言葉はほとんど意味がなくなってしまう。悪いことだと分かっていても、人命を優先したいという気持ちは松本先生や救命のメンバーにもあったはずで、じゃあ、濱田先生とどう違うのか?明確に色分けは出来ないんだよね。
来週はやっとなりふり構わず子供のハートセンター設立にこぎつけた濱田先生が窮地に立たされてしまうようだ。さて、松本先生はどうやって濱田先生を助けるんだろう?