5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 5.0
アライブ がん専門医のカルテ 第9話
第8話、行きたい場所へと歩いて行った民代さんが、9話で病院に戻って来た。
旅先で倒れてしまったというネガティブな理由ではあるけれど、でも民代さんの言葉を借りるのならば「帰る場所があってよかった」。
「キャンサーズギフト」や「ACP面談(人生会議)」のような言葉だけでくくられる数多くのことに民代さんは自分の言葉で反発するし、自分の言葉で語り直してくれる。ドレスアップをして、パーティをして、人々と笑いあって、パリの朝日を見た。民代さんの最期に向かう日々が、彩り鮮やかであることが救い。
また、がんサバイバーである女性が自分の凍結した最後の卵子で妊娠をしたにも関わらず、がんが再発してしまうという何ともツラいエピソードも語られている。小川沙涼さん演じる若いがん闘病者が、卵子の凍結について悩んでいたエピソードも思い出され、決断の難しさを感じた。
アライブでは主に女性同士の連携にクローズアップはされているけれど、それ以外の人々もキチンと繋がっているし、男性同士も男女も支え合っている。惜しくらむは看護師の存在が少し薄いこと。腫瘍内科というところがそういう場所なのかな?