5.0
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
スカーレット 第120話
喜美子の「普通にしようや」という提案。それを受けて、八郎も今まで壊せなかった皿を壊す決意をする。
喜美子の「普通にしよう」は武志の後押しを受けての、八郎の皿を壊すは喜美子の「ほな壊そ」を受けてのこと。そして実際に壊すのは武志。一人ではできないことも、誰かとならできる。意図せすして彼らはもう家族として支え合っているのだ。
個人的には昨日喜美子が「普通にしよう」といいだしたとき、「恋愛感情を押し込めて友人のようになろう」という意味かと解釈して、それはかえって喜美子が苦しくなるのではと思ってしまった。しかし、そうではなくて「どうなるかわからないけど壊していちから作り直そう」という意味だったようだ。
「いちから新しく始める」。ここに着地できたのは、八郎もともに、過去の象徴である皿を割るという決意をしたからでもある。また、かつての八郎は、「壊して先に進もうや」と喜美子に言われたときにそれができなかったということも効いてくる。かつてできなかったことができるようになっている。それも、二人一緒に。彼らは離婚はしたが、「夫婦」として確実に成長しているのだ。
いろんなことを自分の中でスッキリさせられた喜美子は、自分の中に創作意欲が芽生えてくるのを感じる。穴窯成功以来、どこか孤独を感じていた自分。しかし、今の喜美子は、みんなと支えあい、影響しあっているということを感じられるようになっている。
また、武志も「亜鉛結晶釉」に心を動かされる。それは、計算された釉薬と、自然の融合であり、父と母の良いところを受け継いでいるかのよう。