3.5
出演者 -.-
ストーリー -.-
演技 -.-
映像 -.-
スカーレット 第118話
「いい子でいたら作品はできひん」と掛井先生に言われた武志。何かを本当に表現したいと思ったら自分の中に嘘があってはできないものである。
信楽に来てからどうしても武志が作品が作れなかったのは、自らの心の中に蓋をしてたものがあったのだと思う。それは、おそらく父と離れるのが辛かったという思いと、両親が何故別れてしまったのかという疑問であったのではないだろうか。それと向き合う決意をし、思いをまっすぐに父にぶつけた武志と、その思いを優しく包み込む八郎。お互いを愛おしく思う父と子の涙と笑い。
「お父ちゃんはずっとおるで」の言葉だけで武志の「呪い」は解けたのではないかなと感じた。欲しかったのは父の「答え」ではなく、ただ「受け止めてもらえる」「そこにいてくれる」という無形のものだったようにも思う。
伊藤さん松下さんの演技も素晴らしく、自然ながら、滲み出てしまう感情や、二人の不器用さ純粋さに、思わず見入ってしまった。
一方喜美子は、八郎との間に気まずさがありながらも、マツのお参りに八郎が来たときのような拒絶的な雰囲気はない。むしろ、付き合う前のような、お互いを意識しているがゆえの初々しい、ぎこちない雰囲気。
二人が思い合っていることは明白なので、本音が言えたらきっとうまくいくはずなのに、それができないのがこの二人。武志の橋渡しでうまく行くといいのになあと願い、明日に続く。