面白かった!!!
藤堂比奈子…波瑠演じる、この、今までにないタイプのヤバいヒロインの一挙手一投足、目線の危うさにゾクゾクどきどき。
気が付いたら、これまで強度のスプラッタアレルギーだった私がノンストップの勢い、結局2日間で一気に全編を見通してしまった。
いや自分でビックリ。
波留さんが(いろいろな作品見てきたけど)こんなに演技出来る人だったとは(失礼)ちょっと意外なくらい、このクセのあるヒロイン像を、抑制された静の演技で深くガッツリと表現していて、本当に良い俳優さんなんだなと感心。
んでもって、その波瑠=比奈子のヤバさ、ゾクゾク感をビシバシ増幅させてるのが、
もうもうとにかくドはまり役としか言いようがない「中島先生」!
The・林遣都!
お見事!
完敗!
陥落!!!!!
とにかく役者・林遣都がこの時点で備えていた魅力と特性…強さ、儚さ、優しさ、青臭さ、不安定さ、そしてそこから来る狂気、苦悩、自己陶酔感、孤独感…etc…のまあ美しいこと切ないこと…この役のキャスティング決めた人、ノーベル賞とアカデミー賞強制授与!(私にその権限はない)
ウルウル震えるチワワ感で言えば、無双・牧凌太(おっさんずラブ)という当たり役を持つ彼だけれど、見ている者に 救ってやりたい!守ってやらねば!感を逼迫して与える点では、断崖べりを狂気に震えながらユラユラ歩いているこの中島先生の方が数段上かもしれない。なんたって報われなさ過ぎる。そしてその悲壮感がまた美しい。(牧くんは春田が永遠に守ってくれるから放っておいても大丈夫)
事件後、白い箱の中でまるで何事も無かったかのように“普通に”生きている中島先生の、柔らかい陽射しに縁取られた穏やかな表情にギュンギュン胸が締め付けられて苦しくて。
私の中の『3大林遣都』(牧凌太・徳永“@火花”・伊豆見“@しゃぼん玉”)はここにめでたく中島先生を迎え入れることによって『林遣都四天王』へと進化を遂げたのでありました。
(`・ω・´)キリッ
物語にも引力があり、設定にちょっとSF崩れな甘いとこも一部あるにはあるんだが、そういう部分を役者の演技の説得力で捻じ伏せた感のある作品。強いインパクトが残る、ちょっと異質な刑事ドラマでした。
続編熱望!!!