ついに完成した穴窯。
初めての火入れ。
喜美ちゃんの陶芸家人生のスタート。
そしてその高まりに触発されるように
溢れだす三津ちゃんの想いと不穏。
喜美ちゃんがマッチを擦っていよいよ窯に火を入れるシーンに、おお!いよいよ来たぞ来たぞといろんな意味でゾワゾワの回でした。
こういう場面でスカーレットがホント凄いなぁと思うのは、俳優さんたちの演技と演出効果、そして冬野ユミさんによる劇伴の相乗効果の妙。
今日のこの火入れシーンでも、ジワジワした始まりからウワ〜っと舞い上がる劇伴のメロディに戸田恵梨香さんの目ヂカラと穴窯の炎が乗っかって、見てる側がぐわーーっとくる高揚感があった。
ほんと、音楽がいい。
(サントラ、発売日に買いました)
あと、
決してプロトタイプに嵌まらず、予定調和に陥らず…「100%の悪人・善人、100%の喜び・悲しみ…んなもんこの世にあるもんか!」と喝破するような物語進行と人物描写。
水橋さんの脚本には、“だからこそ世界は面白いし愛おしいんだよ!”っていう深みと厚みをものすご〜く感じる気がします。
窯開きの祝いの席。
無邪気なおっちゃんたちが凄いな、頑張ったなと褒め称える相手は八郎さん。確認があるわけでもなく、当然そうなんだろという前提のもとにお祝いが述べられる。
「陶芸は男のすること」「働く夫と支える妻」という、この時代であればさもあろう無意識の先入観を、悪意を持って描くでもなく、普通の気の良い人々に乗っけて描いてみせるところ、そしてこの喜びの場面にそんなチクリとした引っ掛かりを盛り込んでみせるところに(プラス、ちゃんと八郎さんに「いえ、僕ちゃいます喜美子です」とフラットな発言させることを忘れないところにも)、なんというか、水橋脚本の職人技を見た気が。
最後、来週の予告が不安要素モリモリ過ぎて朝っぱらから「イヤあああ!」とか叫んでしまったけれど、
慣れない様子で不細工なおにぎり握ってきてくれるし、「最低でも5時間寝なさい」って押すとこ押してくれるし、結局三津ちゃんはずっと「松永さん」呼びやし…
八郎さんはええ夫、(たまに双方鈍感が過ぎたり すれ違いはありつつも)ふたりはお互いを尊重しながら思い合っているええ夫婦!
そう信じて次週を待ちたい…
(三津ちゃんの思いは思いで切ないし愛おしいし可哀想ではあるけれど、そこに八郎さんの思いは乗っかっていかない…大丈夫だと思いたい!)
次週、要覚悟なマグマ噴出週の予感はあれど
ポパイ信作のご挨拶大作戦?をココロのオアシスに、歯を食いしばって成り行きを見届けたいと存じます。
(あっ、いや、チーム荒木荘も総出演やん!楽しみやん!😃✨✨←)