タイムスリップ要素をからめたミステリー．

『僕だけがいない街』に設定がよく似ている点にひっかかりつつ、視聴し始めました．

俳優陣がたいへん豪華で、「これは！」と期待したものの、特殊メイクや作画につまづかされる点がけっこうあってなかなか入り込めず一度は脱落しかけました．

でも鈴木亮平さんの存在感に救われました．
さすがの “大河主演俳優” ですね．

第一話の見どころは、犯罪者の子という状況が主人公・田村心にこびりつかせた父への葛藤と、その宥和．

この男（佐野）は犯人なのか、それとも無実なのか、と揺れ動きながら心と視線を共有していた時間帯はハラハラして面白かった．
また、心が佐野を崖から引き上げるヤマ場のシーンはかなり力が入りました．

その後、結びのシーンで心と佐野の二人は、雪深い北海道の風景のなかで露天風呂につかり、文字通り裸で心を通わせたように見えます．

でも凶悪な計画がワープロには打ち込まれ続けていて、話はそう簡単ではない、と暗示されている．

かなり本気のミステリーで、この後の展開が楽しみです．

私自身はドラマのディテールを丁寧に意味付けた日常的なドラマが本来の好み．でも久しぶりにストーリーものを見てみようかという気持ちにさせられました．