吉高由里子さんの「お仕事系」ドラマに収まらず、吉高さん演じる真壁ケイトの「お仕事」と「恋愛」と「出生の秘密」と意外とてんこ盛りなこのドラマ。
しかしながらさすが大石静さんの脚本だけあってそれほど詰め込みすぎな印象は受けないものの、1話完結で描かれるお仕事ストーリーはちょっと雑に描かれているような気もしてしまいます。
が、元カレ・尾高を演じる柄本佑さんのカッコ良さや、これから出てくる殺人犯(とされる)の父親・乃十阿徹を演じる小林薫さんの重厚な演技に期待感もあってそれだけでも満足感はそこそこ得られる展開になることは信じてよさそう。
第3話は大貫勇輔さんがゲスト。
大貫さんが演じる世界的ダンサー・タツミーヌの過去の暴言動画が拡散されて炎上するお話し。
個人的には大貫さんの素晴らしいダンスが観られただけでおトク感はあったが、ケイトが優秀な記者だという描写が安易に描かれすぎでちょっと拍子抜けな気はしちゃいました。
是非、タツミーヌの缶コーヒーのCMはそのままどこかの企業が採用して流してくれると有難いものです。
注目してもらいたいのは、週刊イーストの編集部の面々。
編集長役の佐々木蔵之介さんをはじめ、デスクには「民王」「けもなれ」の山内圭哉さん、「下町ロケット」「あな番」の和田聰宏さん、今メディアを席巻している劇団「ヨーロッパ企画」の本多力さん、「大人計画」の小林きな子さんなど演技巧者な方たちがズラっ!
ドラマ好きな方たちにはお馴染みの顔ですが、まだまだ顔と名前が一致しない人も多いかもしれません。
さらにその下には、本多さんと同じく「ヨーロッパ企画」所属で「大恋愛」や「G線上のあなたと私」の永野宗典さん、「重版出来!」や「アンナチュラル」の今井隆文さん、劇団「ナイロン100℃」(大倉孝二さんや峯村リエさん所属)の森田甘路さん、最近では犯人役も多い(ごめんなさいっ!)渋谷謙人さん、などなど今ではドラマに欠かせない俳優さんたちが一同に集結しています。
それ以外にもたくさんの方たちが編集部員として名前を連ねていて、確かに編集部の職場としての雰囲気はリアルに出ているのかもしれませんが、大勢すぎてなんだかそれぞれがもったいない気はしています。
セリフも出番もちょっとなら、こんなにいい俳優さんを集めなくても・・・という気持ちが大きいのですが、この方たちだからこそホンのちょっとの出番でも印象的な演技をしてくれるという利点もあるのだと感じ始めています。
願わくば、こうした縁の下の力持ちな演技派の方々がガッチリ土台を支えてくれるドラマだということを広く知ってもらえると良いな。
まだまだケイトの「知らなくていいコト」は出てきそうな気配ですね。