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同期のサクラ 1話〜10話のあらすじ、放送時間、出演者、脚本家、主題歌、原作、同期のサクラが見られる動画配信サイトの情報を掲載。 同期のサクラの口コミ(口コミ)・感想・評価を投稿する事ができます。
2.8
(58件の口コミ)
出演者 3.3
ストーリー 2.8
演技 3.2
映像 3.0
(58件の口コミ)
日本テレビ系
初回: 2019年10月09日
最終回: 2019年12月18日
日本テレビ系 水 22:00-23:00

口コミ

3.0
出演者 4.5
ストーリー 3.0
演技 4.5
映像 3.5
同期のサクラ

うにうに考えてやっとまとめられたので投稿。

6話まではめっちゃ好きだったのに、7話から風向きが急に変わった。
8話から色々詰めすぎちゃっていた感あったのも否めない。
『ハケン占い師アタル』のような流れで、周りが助けていくのかと思いきや、誰もがサクラを助けているようで助けていない、まして追い込んでいくような怖い事態に陥っていく。

まさかの鍋パをみんなが当日ドタキャン、サクラはいつでもサクラらしくあれというあたかも励ましのような空虚な正義の押しつけが、サクラに突き刺さっていく。
サクラの話を傾聴したりしんどいサクラを受容する人がおらずに、どんどんとサクラが追い込まれていく展開に。
そこにまさかのバイトで始めたコンビニで、カスハラまで起こってしまう救いようのなさ。

この辺りから遊川さんにはこの展開をどういう気持ちで、どういう風に視聴者に受け取って欲しかったのかを問いたくなってくると同時に、このドラマの世界の中で同期が仲間であるという認識が自分の中では一気に廃されてしまい、同期からのサクラへの言葉が全然入ってこなくなる。

そこで最終回には役員にまで上がったサクラの元上司である黒川に引き抜かれ、再度花村建設で働くことに。
今までは権力なきところからしか意見を発することができなかったサクラが、権力を与えられることにより自分の考えを反映させることができるようになった。

ただ、それ以前に人との距離感やマネジメントを学んでこなかったサクラは、言わずもがな自らの軸(自分ができること=他人もできるに違いない)をもとに、人を無理に動かすマネジメントに走ってしまう。

ここで同期たちはまたもや大切なものを忘れてるとかサクラは権力を持つべきではなかったとか、確かに正論は放たれてるけどその背景を知らないままに、今までのサクラではないことの違和感をベースに踏み込んでいくから、同期からの言葉はサクラに影響を与えてはいそうだったが、自らには入って来ない。

でも確かにサクラの仕事の進め方やマネジメントにおいては、問題だらけの部分はあった。
サクラは誰もに助言で、同期を変えるきっかけを与えてきたが、サクラを良くも悪くも変えられることができる人はいなかったのだ。
強いて言うならそれはすみれさんだったのだろうが、そういう人(本当は組織に必要な人)がなぜかリストラの対象となる。

サクラを変えないといけなかったのは、上司である黒川だったのに、黒川は逆にサクラを利用しようと考えていたために、サクラをあえて変えるマネジメントを行なっていなかったともとれる。

そんな黒川みたいな人が社内で出世できて、すみれさんやサクラみたいな人が会社に残れなくなることそのものの闇を見せて、(同期に助言をもらいながらも)基本はサクラが自分で考えて辞める決断をしたことで、花村建設と同じような企業は、そのままだと働いている優秀な人に見切りをつけられるよという警鐘を鳴らしたのではないかと自分は捉えた。

あのラストの感動的なシーンは、このドラマにとってそこまで重要な意味はなしていなくて、すっきりと終えたように見せるための手段でしかなかったのではないか。

そんな企業のあり方をなしていたら、人はどんどん辞めていく時代になっていきますよということと、逆に転職を一つの前向きな選択肢として肯定することを視聴者に訴えたかったんじゃないかと。

ラストシーンに至るまでの展開と最終回のあの内容はあえてで、それらを逆手にとって視聴者に違和感を感じてもらうために仕組んだ脚本なのではないかとも思った。

同期全員で撮っていた集合写真が最初から最後までサクラだけ全く笑っていない。
これはサクラの性格を表してるともとれるけど、全ての事象における結末にサクラ自身が納得いってないようにもとれる。
視聴者に極限にまでサクラに感情移入をしてもらい、サクラの視点に立ったときに各シーンをそれぞれがどう捉えるのかを、考えてもらうようにしていた気がする。

でもこれは全て当の本人に聞かないとわからないことなので、遊川さんはこのドラマを視聴者にどう捉えて欲しかったのか、このドラマを通して何を訴えたかったのか。
ここの真意は本当に確かめたい。
それくらい同期の繋がりを前面に出す感動的なラストに持っていくには、奇妙な展開しすぎたのだ。
同期はあくまで仲間とは違う何かであるものとして描かれているように感じた。
馴れ合いの関係ではないことを描きたかったのかもしれないけど、それでも仲間としての関わりだとするとさすがに雑すぎる、というかあの描き方はかなり危険な気がした。

ダメな企業への警鐘とダメな企業に残り続けなくても新たに道は切り拓ける可能性を残す希望。
そして夢は潰えてもまた新たな夢を見つけて歩み出せばよいというメッセージ。
それを映し出すことこそが、あの最終回の意味なのではないかと思った。

こう考えると押しつけがましさはあるけど、作品としてそこまで悪くはなかったのかなとも思えてくる。

言うまでもないけど、キャストの演技はみなさんとてもよかったです。
特に高畑充希の凄さを改めて実感しました。

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