6話、面白かった！！

諸々錯綜するロッカールームから始まり、テンポの良いお試しデートシーン、火鍋の会で四宮への恋心を自覚し武蔵と契りを結ぶ成瀬、個人技爆発のバッティングセンター、どれもキャラクターが生き生きとしていて、前半はテンポ良くおっさんずラブの旨味が凝縮されていた。
そして後半、成瀬の四宮への想いに気づいてキャパオーバーで倒れた春田は、武蔵から「自分を見つめ直せ」と言われ、四宮に恋愛感情のないことをはっきりと告げる。
その直後、四宮とは付き合わないと成瀬に話し、成瀬は四宮に不器用な方法で自分の想いを伝える。

5話と6話で春田、成瀬、四宮が好きな人に想いを伝えて全員が一方通行の状況になっている。

S1、劇場版と観ていてずっと思っていたのが、愛するという表現がないなあ、ということ。
牧も春田も武蔵も四宮も成瀬も「好き」という言葉を使っている。
これは、脚本の徳尾さんが「愛」という言葉を敢えて使っていないのかと思うのだけど、作品の中では牧や春田の背中を押す政宗、春田を牧の元へ行かせる武蔵は愛を体現する存在だと思う。

次の7話は予告を見る限り、成瀬の恋を春田が後押しする展開の様子だった。
自分の気持ちのままに成瀬にキスをした春田が、成瀬の幸せの為に自分の想いを押さえて行動する。ずっと愛情を受け続けていた春田が、自分が好きな人の想いを叶えようとする。
これは春田の一番の成長であり大きな変化で、この春田が描かれる7話とそこに続く8話は、おっさんずラブが次の進化を遂げる回になるのではないかな。

愛という言葉を使わずに表情や態度で愛が表現されているこのドラマ、とても愛しいなあと思う。