なるほど、これがあの一世風靡したドラマの世界観か。
前作のときに見逃してたからどんなんかわからないまま、こちらを鑑賞してるけどコミカル路線に結構おもしろい!
一つ一つの仕草や言葉選び、モノローグがよくて観ていて飽きない。
あーこの気持ちこう表現するんだーとかいちいち度肝を抜かれる。
壮大な演劇を観ているような感覚に浸れる。
笑いを生む脚本のきめ細やかさという点では、『時効警察』と少し近しいものを感じる。
コミカルな作品の難しいところは脚本によって冷めてしまう可能性が高く、そうなるともう取り返しがつかないところだと思う。
自分がラブコメを筆頭にコメディにあまり惹かれないのはそうなりがちな作品が比較的多いから。
最近だと『白衣の戦士』なんかはまさにその部類。
あのドラマは厳しかった。
そういう意味でもコメディは脚本と役者の演技が命と言っても過言ではないが、本作はそれが物凄くしっかりハマってる印象。
普段あまり観ない部類の作品でも、おもしろくてついつい観たくなる。
設定も珍しくて今風さもあるし、一人ひとりのキャラ造形も万人に受け入れられるタイプの違う特徴を押さえられていて、これは流行るのが理解できる。
各々の心境の変化と自分の思いに気づくことが伝わってくる4話。
成瀬→しのさん、春田→成瀬になってきてるのかなと思うけど、それはわりと予想外な展開。
その裏の描写が弱い上に展開が早すぎてついていけてない感はある。笑
前作の『おっさんずラブ』を観ている人からすると本作はわりと酷評されている印象あるけど、それだけ前作が傑作だったんでしょうね。
本作から観ている身だと普通におもしろく感じた。
まあそれはこういう作品にリアリティや物語の緻密さ、人間描写の深さを自分が求めていないからというのもあるかもしれない。
テーマがテーマだけにこの世界観が無理のない演出と脚本で、現実的でありながらもここまでコミカルに仕上がっていたとしたら、それはもう確かにかなりの傑作だと思う。
今さら前作の方を観ておけばよかったなと思ってる。
完全なる余談ですが、絶対1話ごとのサブタイトル色んなところからの持ってきてますよね。笑
空港の中心で愛をさけぶ→世界の中心で愛をさけぶ 2話
ENDLESS RAIN→X JAPANの曲 3話
嫌いになれない私たち→獣になれない私たち 4話