社長が亡くなり、はじめて顔を合わせた照子と喜美子。
照子の手には大きな黄色い夏みかん(はっさく?)。
会話を交わす前に、それを食べあう二人。
ひぐらしの鳴き声が聞こえる夕暮れに、柑橘を食べるみずみずしい音。
照子のお腹に赤ちゃんが!
ご愁傷様とおめでとうが同時到来。
亡くなったのは残念だけど、社長が妊娠を知ってて良かった。長生きせなあかんなと言っていた。きっと、嬉しかっただろうな。
照子との会話が本当にいい。すごくいい。
信作含め、幼なじみ3人はお互いを尊重しあって思い合う関係性が好き。
弱ってるところを見られるのが嫌いな照子。
そういえばいつの日か、先輩に振られてるところを信作に見られて怒ってたもんね。
そんな幼かった照子はもういない。
結婚して子どもも授かって、もう大人やと言う照子。
そんな照子に
「ちゃんと泣いた方がええ。そんな急いで大人にならんでもええ」とそっと優しく寄り添うきみちゃん。
あ〜〜。信楽幼なじみ3人組の尊さよ…。
きっと照子は帰ってから、この言葉を思い出して一人でそっと泣く。
お父ちゃんより、お兄ちゃんを亡くした時の方が理不尽やった。
照子のお兄ちゃんは幼い頃から会話の中だけにしか出てこないけど、
みんなの心の中でそっと生き続けている些細な会話が愛おしい。
人は亡くなっても、誰かの心の中に生き続けてくれる。
同じように、人は目の前からいなくなっても、
遠くに行ってしまっても、心の中で生き続けてくれる。
どこか遠くへ。
喜美子の師である、フカ先生の旅立ちの音が聞こえる。
丸熊陶業は若い世代を中心に大改造するという。
これからは電気やガスの時代。火鉢は売れなくなっていく。だから、絵付係もどうなるか…。
新たに社長になった敏春さんの考えは、一歩先を見据えている。
居酒屋あかまつで飲むフカ先生。
信楽は大きくない町だし、この時代の居酒屋はあかまつしかないのだろうか。
それならぜひ行きたい。高確率でフカ先生に会えるから。フカ先生に会いたい。ちくわかと思っておしぼり食べてるところを愛でたい。
呼ばれた1番さんと2番さんに、
「信楽を去ろうと思ってる」と告げるフカ先生。
いやや…やめてぇや…フカ先生…
行かないでください。去らないでください。
ずっとスカーレットに出てください。
フカ先生あってこそのスカーレットです。
なんならもうフカーレットです。
お願いします…お願いします…つらい。
明くる日、敏春さんに呼ばれたフカ先生。
「引き際はいさぎよく」「信楽を離れて遠くの地から丸熊陶業を応援します」
こんな時でもかっこええなあ!なんて人間ができた人なんや。やっぱりフカーレットやな(まだ言う)
いやいや。そんなことより遠くって…どこいくの?
劇伴の静かなピアノの音色が涙を誘います。
絵付係の行く末を心配するきみちゃんに、
絵付係はなくならないよと告げる1番さんと2番さん。
あれ…フカ先生がいなくなったら、この二人はどうなるの?
もしかして1番さんと2番さんにも会えないの?
そんなんいやや。
きみちゃんにまさかフカ先生が去るとは言えず、顔を見合わせちゃうシンクロ弟子な1番さん2番さんが好きです…
フカ先生いなくなるのいややな、つらいな、いややな〜。やだな〜と思っていたところに八郎くん。
さっきたまたま話を聞いてしまってフカ先生をまちぶせしておりましたね。
びっくりした!フカ先生のびっくりっぷりがかわいいよ。ええよ〜。
スカーレットチームのどんな時でもかわいいを忘れない心、ええな〜。
絵付係も心配だけど、川原家も心配です。
寺岡先生がまさかの再登場。
百合子の進路はどうなる?そして、フカチームの進路は…?
今回もとても良かった。
スカーレットは、細部にまで気遣いがみえるのが作品愛を過熱させてると思うのです。
どんな相手にも配慮を欠かさない。誰が見ても不快にならない。これがポリティカルコネクトネスってやつなのかな。
今回で言うと、敏春さんが十代田さんはお茶汲みやないですよと言ったところ。
先代が亡くなった際の細々したことを引き受けたり、
フカ先生ときちんと向き合って話をしたり、
マスコットガール!ホットケーキ!のトンチンカンな印象は薄れてきました。
有能な婿の今後の手腕も気になるところ…ですが、ひとまずはフカ先生ときみちゃんの今後が気になりまくりです。どうなる今週。