喜美子のデザインが採用され、
みんなで喜ぶフカチームの面々。かいらしな〜
チャンス到来と喜ぶ1番さんと2番さん。
特に2番さんの笑顔がまぶしい!
目がまんまるで輝いてた。ええよ〜。
直子とお父ちゃんが東京に行き、3人だけになった食卓。
いつものメンバーがいないだけで、妙にわびしく見える。
喜美子の新聞掲載を父に伝えるかどうか。
百合子が突如覚醒。
不可解そうな劇伴が面白さに拍車をかける。
「直姉ちゃんがいなくなった今、うちがしっかりせんと」
これはあれですね、集団の中から自然にリーダーは発生する的なあれですね。
百合子の覚醒を経て、敏春さん豹変のターンへ。
45回で「僕は亡くなったお兄さんの代わり」と哀愁を見せ、
46回で商品企画室を新設し敏腕若旦那っぷりを発揮した彼、でしたが。
シュッとしたスタイルでパリッとスーツ(スーツ!英語でゆうたらsuits!by信作)を着こなし、よき夫よき仕事人ぷりを見せつけた彼、でしたが。
ここにきて「敏春どうしたしっかりしろ目を覚ますんだ」ともはや呼び捨てで肩を揺さぶりたくなる今日の47回目。
「マスコットガール!ホットケーキ!かわいい服!」と言いはじめるトンチンカンっぷり。
突然なんなの?
ホップ・ステップ・バンジージャンプなの?
上げてからの落としが半端ないって。
高低差ありすぎて耳キーンなるって。
いやでも、こっちが彼の素なのかもしれない。なんといっても妻は国民的アイドルグループにいたトップアイドルだし…。
そんなトンチンカンな雰囲気にも喜美子は流されません。
「うちそんなんならやりたくありません!」
はっきり言えるきみちゃんが良い。
本人はわがままと言っていたけど、違うよね。
彼女は意思が強く、誇りを持っているだけ。ただそれだけ。
誇りを捨てて不本意に迎合しなければならないなんて、つらすぎる。
現実にもこういうことは多々あって、
だいたい本人がはっきりとした意思を持つ前にあれよあれよと勝手に決まっていったりする。
あとで思い出して不本意さを自覚して怒りや悲しみになることも多いので、
信念のある喜美子を見てどこか安心したりもする。
女性どうのではなく、あくまで一人の絵付師としてフカ先生に従事し学び、職につけたことを主張したい。
相手をきちんと立て、敬うことは喜美子がもう一人の師である草間さんから学んだ礼儀でもあります。
新聞社と丸熊陶業の意見を受け入れることは、
喜美子にとって二人の師を無下にすること。
そんなことできるヒロインちゃうって。正直でまっすぐなきみちゃんやからみんな応援してるんや!なにがホットケーキじゃ。いやホットケーキに罪はない。ホットケーキはおいしい。
こう着状態の絵付部屋。
喜美子の前に現れたのは、親友の照子でした。
「婦人警官になりたかった。
でも、なりたいとすら言えなかった。丸熊陶業を継がないといけないから」
不本意。これぞまさに不本意。
喜美子の不本意と照子の不本意が折り重なり、
照子の本意を汲み取った喜美子。
多くの女性が経験したことがあるであろう不本意さを、これでもかと見せてくる脚本。
容赦ないです。だがそれがいい。
不自由に感じることもまだまだたくさんある。
それでも今、私たちに与えられているいくつかの自由さは、こういった先人の方々の不本意と本意のはざまでできあがってきたもの。
そう思うと、激動の時代を生き抜いてくれた女性たちに感謝したくなります。
そしてこれから、少しずつでも不自由なことをなくしていけたら。
そんな希望を、心にぽっと火を灯してくれるドラマ。
しかし敏春さん。
マスコットガールやからと服装指定するならもっと早く言ってよ。
と思ったけど、上司のそういう思いつきで現場が大混乱って不本意もよくあるよね。
しかもこの不本意のおかげでご婦人がたが集結して協力してくれて、娘の晴れ姿が見られてつい泣いてしまうお母ちゃん…。
不本意でもなんでも、嬉しいことは嬉しいよね。
毎度毎度、展開のはこびが自然で素晴らしい。
そんでもって着飾ったきみちゃんの可愛さよ。
戸田恵梨香さんの本領発揮に、不本意ながら胸をときめかせる一視聴者なのでした。