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きのう何食べた? 1話〜12話のあらすじ、放送時間、出演者、脚本家、主題歌、原作、きのう何食べた?が見られる動画配信サイトの情報を掲載。 きのう何食べた?の口コミ(口コミ)・感想・評価を投稿する事ができます。
4.3
(154件の口コミ)
出演者 4.4
ストーリー 4.3
演技 4.4
映像 4.2
(154件の口コミ)
テレビ東京系
初回: 2019年04月05日
最終回: 2019年06月28日
テレビ東京系 金 00:12-00:52

口コミ

5.0
出演者 5.0
ストーリー 5.0
演技 5.0
映像 4.0
きのう何食べた?

原作を好きであればあるほど、映像化を認めたくない気持ちがわくもの。ただこのドラマにおいては、「原作を好きであればあるほど愛着が増す」現象が起こるような気がしてならない。

もちろんドラマ単体としてもクオリティが抜群に高いのだが、画面から立ち上る「原作愛」が半端ではないのだ。

まず、オープニングから。ケンジ(内野聖陽)がスマホでシロさん(西島秀俊)を撮っているという設定なのだが、可愛さが爆発している。

この1分少々の映像だけで、作品が持つほっこり感、愛情、2人の関係性、登場する料理等々、全てが伝わってくる。原作ファンの多くが、これを観たときに安堵したのではないだろうか。「素晴らしい実写化だ」と。

元々、『きのう何食べた?』は、人情ものだ。毎話ホロリとするエピソードと美味しい料理が登場し、お腹も心も満たしてくれる作品である。

ドラマ化に際して驚かされたのは、全く違う巻に収録されているエピソードをミックスさせ、一つの物語にしているということ。このあたり、原作を相当読み込んでいないと構成することができない。『失恋ショコラティエ』『透明なゆりかご』の脚本家、安達奈緒子の手腕が素晴らしいと言わざるを得ない。

特に力を入れて描かれているのが、シロさんとケンジの関係の変遷。中年のゲイの悲哀が原作のドラマ面の核だが、ドラマ版ではより暖かく、優しく描いている。

例えば、シロさんの実家に挨拶に行ったケンジが、帰り道に「もう死んでもいい」と涙し、2人が抱き合うシーン。原作ではこの後に小さな「横ヤリ」が入るほろ苦い展開があるのだが、ドラマ版では場所の設定、アングル、演技に至るまで存分に盛り上げ、実に「泣ける」味付けに変更されている。

ケンジとシロさんの配役にしても、非常に愛を感じるキャスティングだ。西島秀俊は外見から割とぴったりだが、注目すべきは内野聖陽。『仁』の坂本龍馬や、『臨場』など泥くさい「ザ・男」な役のイメージが強い彼が、真逆にあるケンジにハマるのか?という懸念は、内野の見事なまでの演技力によって吹き飛ばされる。

感情を素直に放出するケンジのキャラクターが、内野のエネルギッシュな熱演にピタリとハマり、原作以上に「生きた」人間に深化している。前出のシーン然り、ケンジが号泣するシーンに涙腺が崩壊した方も多いことだろう。

ずっと観ていたいほど愛おしいドラマへと仕上げた、製作陣の「愛情」に敬意を表したい。

ちなみにお正月には新作エピソードが放送されるとのことで、今から楽しみだ。

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