これはなかなかにおもしろい。
生田斗真を中心に、安田顕、小池栄子、清原果耶、原田美枝子という特徴的なキャラで空気を作れるキャストが勢揃いしてるからこそ、飽きずに違和感なく見ていられる会話劇。
安田顕の弱さ優しさと小池栄子、清原果耶の強さきつさ、そして清原果耶に至ってはギャップが可愛すぎる。
原田美枝子の子離れできない母親感。
基本コミカルで気軽に観てられるんだけど、そこにシリアス要素、切なさが程よく入ってくる脚本が絶妙。
生田斗真演じる主人公が、これはもう屁理屈だらけの自分を曲げない性格で嫌なやつって感じなんだけど、生田斗真やからの憎めなさもあり、土足で踏み込んで言いたいことを言いまくるからこそ、解決していく問題があってなんやかんや組織に一人はいて欲しい存在。
こういう風に隙を与える感じに、何のためらいもなくどうでもいい自分の話をしてくれる人がいると、周りの人も意見が発しやすく話が進展しやすい。
そういう意味でなくてはならない存在だと個人的には思ってる。
もちろんプライド高いところや何もせずにスネをかじりながら生きているところなど、問題だらけではあるんだが、逆にこのような人たちが全くいなくなるのもなんか寂しいと感じる。
むしろ健全な組織には、こういう人が何人かはいるんじゃなかろうか。
真っ向から対立する至極真っ当な姉(小池栄子)との論争においても、考え尽くされ緻密に構築されている満の話になんやかんや姉がペースを持っていかれる。
姉に賛同すべきだとは思うのに、なぜか生田斗真が話を持っていくことを期待している自分がいるのがしてやられてる感ある。笑
カボチャと喫茶店。
さすがに無理があったハロウィン否定派の主張。笑
転売目的で自信満々にハロウィンを否定し尽くすその強靭なメンタルと自己中な悪知恵。ここまでやるか!笑
そして神頼みする清原果耶ー!最高だった。
酢豚と墓参り。
いつのまにか家族みんなが満の味方になっている件。笑
でも綾子がいるからこそ生活できていることは忘れてはいけないよなー。
何もかも口出しされるの嫌なのはわかるけど、満だけはそんなこと言う資格ないというのは言わせて欲しい。
まんまと流されない誰にも媚びない春海がやっぱりいいなー!でも子供っぽいところもちゃんとあって!
満と綾子の攻防が際限なくて半端なさすぎる!
何で綾子がここまで言うのか、がわかってきて涙を流すに至るまでのシーンはやばかった。
小池栄子の演技が物凄い回だった!
満はこれからどうなっていくんだろうか。
家族はどうなっていくんだろうか。
まだまだ荒れそうやなー。