刑事ドラマの楽しみは、犯人の予想を立てながら推理すること。このドラマでは見事に期待を裏切る。1話では、収監された容疑者が冤罪ではないかと新人刑事のひよりが疑って事件を捜査するが、往々にして容疑者は冤罪に巻き込まれ真犯人が別にいるというのが定番のすじ書きするだが、何と容疑者は冤罪どころか刑務所の中から自分の母親にさらなる犯罪を唆していたというあっと驚く事件だった。西島英俊演じる元刑事の夏目から、ひよりにもっと人を疑えと諭された通りの結果になるのだ。
そして2話では善良な老人の自殺が疑われた事件が起きて、警察は自殺で処理しようとするが、ひよりやメゾンドポリスの面々は他殺も疑って捜査する。そして他殺の可能性が浮上するが、ここまでなら今までのドラマでも、ありそうな展開だが、殺された老人がとんだ悪女で恐喝をしていたとわかる。そして恐喝されていた学校のPTA会長と不倫をしていた三上という女性が森元という次期PTA会長と共謀して老婆を殺したとわかる。しかも、森元は老婆殺害をばらすと脅迫した三上を殺してしまう。そのアリバイを崩して森元が犯人だと証明するのが鑑識OBでメゾンドポリスのメンバー藤堂だった。あまりに目まぐるしい展開についていくのが大変だが、見事に先入観を打ち破ってくれる衝撃の結果だった。
因みに藤堂役を野口五郎が演じるのだが、歌手とは思えない流石、年輪を重ねた落ち着いた味のある演技が光る。その他、近藤正臣や小日向文世、角野卓造など脇役ではもったいない位の著名な役者が脇を固めるのは豪華な布陣でドラマに厚みを与えている。
3話では猫と人間の殺害事件がテーマのようだが、現役警察官とメゾンドポリスの面々のプライドをかけたバトルも見物！。
そして牧野ひよりが、メゾンドポリスの仲間のアドバイスを受けて難事件を解決していくと共に、刑事として成長していくプロセスが楽しみだ。